ということで、子供の夏休みなので7月ですが、水量が少し落ち着いたころに、小1次女のホワイトウォーターデビューをしてきました。
夜はキャンプでしたが、色々大変でした…
]]>ということで、子供の夏休みなので7月ですが、水量が少し落ち着いたころに、小1次女のホワイトウォーターデビューをしてきました。
2022年7月25日
コース:井倉洞~方谷
コースタイム:約4時間 (焚き火休憩込み)
水位:(方谷)1.02-1.15m
使用パックラフト:Gulkha (1人艇で2人乗りです)
参考資料:店長マップ 『高梁川 井倉~方谷』←店長手書きの情報です
我が家にとってはホームリバーと言っていい高梁川。
毎年、夏は家族で数回遊びに来ています。
普通に水遊びだけでも魅力いっぱいの川なのですが、お父さんとしては川下りで更なる楽しさを味わってもらいたいなと思っていました。
しかし、次女はこれまで、泳げなかった事もあり、本格的な川下りをしたことがありませんでした。
そんな次女が水泳を習い始め、水に対する恐怖心が薄れてきたこの夏。
とうとう二人でホワイトウォーターに挑戦してきました!
井倉洞の前で身支度を整え、記念写真。相変わらず見事な滝です。
次女もまだまだ余裕の表情(笑)
今回パドルは1本だけ。次女は振り落とされないのが仕事です。
浮き輪は途中で泳いで遊ぶ用とのこと。
井倉洞観光用の橋を過ぎると、すぐに洞窟が見えてきます。
中に入ると、非日常の不思議が光景が…
岩肌が素敵
出口も面白い
このコース序盤は、こうした石灰岩に特有な地形や岩肌を楽しめるエリアが続きます。
少し先では、ノッチという溶食でできた隙間に入れました。これは水量が少ない時にだけ現れます。(ホワイトウォーターが楽しい水量だと水没している地形)
しかし、このノッチというもの。水面下にあると思うと、なかなか怖い地形です。
流れがぶつかる場所にノッチがある場合、沈したら引きずり込まれるような流れになっていることもあるでしょう。
ご注意ください。
石灰岩の楽しいエリアが終わると、しばらく漕いだのち、いくつかの優しい瀬が現れます。
どれも概して素直で、まっすぐ流れに乗って入れば危なげなく越えられるものですが、次女に取っては初めてのホワイトウォーター。
必至にロープを握りしめる手に、緊張が伝わってきます。
瀬がひと段落するとトロ場の先にいつもの休憩スポット。
支流の流れ込みです。
「あそこでカップラーメン食べよっか!」というと、そこまで自分で漕ぎたいとのこと。
パドルを渡すと、頑張って漕いでくれました。
思ったより力強いパドリングに、子供の成長を感じます。
到着したら、一緒に薪集め。
焚き火は好きだけど、ラーメンを食べるだけだから小さく。
川で食べれば、カップ麺も立派なごちそうですね!
実際、家では食べることがないので、結構喜びます(笑)
昼が済んだら、一休み。
水に浸かってくつろいだり、魚を眺めたり、カニを探したり…
今回は鹿の頭骨を見つけました!
水が気持ちいい季節。
再スタート直後はちょっとした瀬。
それが終わると、しばしのんびり。
途中大きな岩があります。
川遊びになれた長女は、勝手に登って飛び込んだりしていた岩ですが、次女は舟から降りようとしません。
性格か、経験値の差でしょうか(笑)
岩を過ぎるとまた漕いでくれました。
味のある鉄道橋を越えるとざら瀬が見えてきます。
二人乗りで少し沈んでいるので、歩かずに進めるコースはすごく限られます。
重くて動きも鈍めなので、膝立ちスカウティングでしっかり見極めてから、深そうなところをめがけて進みます。
その後はまた少しトロ場が続きます。
ここからが、楽しい楽しいホワイトウォーター的ハイライト!
ちょうどいい感じの瀬が断続的に現れます。
(もちろん水量次第で状況は変わります)
それぞれ、比較的素直な流れながら、高さのある波が楽しめます。
次女にとっては、毎度ハラハラドキドキです。
よほど緊張したのでしょう。
瀬を乗り越えるたびに、目を剥いて振り向き、いかに自分が難所を攻略したかを興奮気味に解説してくれました。
そして最後は、ロープを握りしめて赤くなった手を自慢げに見せてくれました(笑)
私にとっては漕ぎなれた川で、恐れる水量でもないですが、やはり瀬で子供を落とすとトラウマになるかもしれないと思い、いつも以上に緊張しました。
「もう行きたくない」となってしまっては困りますからね。
楽しい瀬が終わると川幅が広がり、ゴーロ帯が現れます。
膝立ちスカウティングでコースを見極めながら、右へ左へ、岩をかわして進みます。
経験的に、基本は左岸側を進めば大丈夫です。
こういう場所は水量が少ない方が難しい場合があります。
それに、前に一人漕がない人が乗っている分、動きが重くてちょっと大変でした。
ゴーロ帯の最後は川を横断するような段差になっていて、水は分散して流れ落ちています。
幅と水深があり、舟ですんなり通れる箇所は限られています。
浅いところに突っ込むと、乗り上げたり、横転する可能性があるので、注意が必要なポイントです。
ゴーロ帯を抜けると、向こうに国道の橋が見えてきます。
そこがこの井倉エリア最大の難所です。
瀬としての規模がある訳ではないのですが、高低差により流れが強くなった直後に、浅いながらも集約された流れが岩壁に直角に当たり、しかも水面下はえぐれた形状(アンダーカット)をしているという、癖のある場所です。
岩壁への衝突回避には、クイックかつ確実なコーナリングが必要です。
しかし、そこはパックラフトの弱点ともいえる動き。一瞬ですが漕ぎ手の技術と頑張りが求められます。
今回は子連れということもあり、あっさりポーテージ決定。
河原を歩いてショートカットします。
小さな子供には、河原の凸凹もなかなか歩くのに難儀するようでした。
難所を越えると(ポーテージだけど)ほっと一息、と思いきや、この後、短いながらも井倉エリアの中では少し強めの瀬が2か所ほど出てきます。
瀬の最後がちょっとしたボイルに。
水量が多い時は注意。
大きくハングした岩
この川には珍しく、ぐっとカーブした瀬なので操船注意。
ほぼすべての瀬を越え、「ザバザバの所はこれで終わりだよ」というと、
「えー、もっとやりたかったー!」と安心して急に強気になった次女。
「頑張ったね」とハイタッチでお互いの健闘を称えました。
後は、広く浅い流れをのんびりと。
今日一日の余韻に浸ります。
「終わったらアイス食べたい」とかなんとか行っている間に、ゴールが見えてきました。
JR方谷駅近くの河原(というほど広くはない)です。
上陸するとほっとしたのか、急に饒舌に(笑)
ゴールで記念撮影。楽しかったね!
さて、ゴールの後は、電車の時間を確認して、それに合わせて急いでお片付け。
パッキングまでするので、意外と大変です。
今回ゴール地点から車までは、電車と自転車で戻ることにしました。
電車だけで、歩いて戻ってもいいんだけど、次女が川で疲れて、いろいろ面倒なことになりそうだなぁ…と。
電車も楽しみの一つですね。(普段乗る機会がないからかも)
「あんなに頑張ったのに、電車だとあっという間だね」などと話しながら帰ります。
最後はバックパックで舟を背負って自転車で。
今回、実は川下りの後にキャンプを予定していました。
大人だけなら、川下りの途中にキャンプ組み込んでみたいところだったけど、計画も安全運転で。
というわけで、たまに遊びに来る、近くの河原に車でプチ移動。
夏休みの想い出に、一緒にテントをたて、焚き火をして、ソーセージやマシュマロを焼いて…
暗くなったら花火をして…
と、ここまでは、よかったんですが…
テントに入って落ち着いたら、「かぁかに会いたい(涙)」とシクシク…
持ってきていたお気に入りのぬいぐるみを出してみるも、状況は変わらず。
これでキャンプが嫌いになったら困るなと思い、撤収を決断(泣)
夜露で濡れたテントを急いで片付け、なんやかんやをバッグにぶち込み、とりあえず車へ。
ひえ~、大変だった。
でも、夜が怖いのは子供なら当たり前。
それより今日の頑張りを称え、コンビニでからあげくんを買って、少しでもいい思い出に。
こうして長かった一日が終わりました。
で、後日、次女の口から「キャンプで帰ったのが悔しかったから、また挑戦したい!」とうれしい言葉が!!
無事10月に河原キャンプだけリベンジして来ました。
まぁ、めでたしめでたしですね。
①舟の積載量に限界
今回、小1次女と一人艇に二人乗りでした。ちょっと体格大き目だから、というものあるかもしれないけど、もう来年は無理だなと感じました。
その結果、新たに、親子で乗るならこのサイズだな!という舟を作るに至りました。
大きくしただけでなく、子供を乗せる前提でいくつか工夫してあります。
よかったらチェックしてみて下さい→「WaveHunter Duo」
②親子向けの瀬の難易度
今回、少し落ち着いた水量で臨んだ川下り。
親子では、なかなかベストな状態だったと思います。
(大体の瀬は2級程度)
しかし、川の状況は水量次第ですぐに変わるし、難易度は技術によっても大きく違ってきます。
まずは、自分のレベルで確実にクリアできる瀬以外では、ポーテージを検討しましょう。
そして、いけそうな所も、無難なコース取りを選びましょう。
ちょっとした波でも、子供はすごく喜んでくれます。
瀬を身ひとつで流される経験は、多くの子供にとって怖い経験となるはずで、それをきっかけに、川下りや川遊びが嫌いになってしまうかもしれません。
楽しさを知る前に、トラウマが出来てしまうのは、とても残念です。
理想的には、複数の舟で、お互いにサポートできるチームで臨むのがよいと思います。
何かあったとき、子供が自力で解決する事は期待してはいけないと肝に銘じ、計画をたてましょう。
③舟以外の遊び大切
大人は川下りが好きで舟に乗るかもしれないけど、子供は違うかも、といつも思っています。
子供っていろんなことに興味があります。
ただ浮かんで流されたり、泳いだり、飛び込んだり…
魚を追いかけたり、虫を探したり…
川下り以外の要素も含め、子供がのびのびとできる余裕を、大人が時間的に精神的に持っておくことが大切だと思います。
そのために、計画に時間的な余裕がある事はとても重要です。
さてさて、いかがだったでしょうか。
親子の楽しい夏の思い出に、パックラフトで川下り。
おススメです!
]]>今年は(家族で)キャンプしてないね・・・ということで・・・
まだまだ暑かった9月。
親子でちょっとした川遊び&焚火キャンプをしてきました。
パックラフトは余裕があれば・・・
というくらいのつもりで持っていったのですが、なんだかんだとっても活躍してくれました!
今年は(家族で)キャンプしてないね・・・ということで・・・
まだまだ暑かった9月。
親子でちょっとした川遊び&焚火キャンプをしてきました。
パックラフトは余裕があれば・・・
というくらいのつもりで持っていったのですが、なんだかんだとっても活躍してくれました!
始めていく場所だし、使えるかどうかわからないな~・・・
というような活動の場合でも、気軽に持ち運べる軽量コンパクトさがいいところですね!
ちなみに、持参したモデルはNimbus 220のチューブ径25㎝に縮めた特注品(スケグ付き)です。
荷物が特別多くない遊びの時にはこれくらいのほうが無駄がないし、扱いやすくていいのでは?と思い製造元にお願いしてチューブ径25㎝の舟を作ってもらいました。
パックラフトは比較的気軽にカスタマイズをできるのもいいところですね👌
(カスタマイズご希望の方は事前にご相談ください)
試した結果、よさげ!!だと思うけど、まだ子供達と3人乗りした位なので、実際にはどうでしょう。
もうちょっと試したいと思いますが、ホワイトウォーター系のダウンリバー以外では結構活躍してくれそうな気がしています😄
さて、今回選んだ場所は、岡山県を流れる旭川の中流域の河原。
初めての場所です(ちょっとドキドキ)
理由は単に近くで泊まれそうな河原だから🧐
川下り的には特別魅力的な川というわけではないのですが、ほどほどに流れていて、ほどほどに広い河原が広がっていました👍
今回は、いつもの相棒(姉)だけでなく、来年から小学生の妹もキャンプ初参戦。
「一緒にテントで寝てみたい!」というので、連れていくことになりましたが・・・
出発前、寝る時用のぬいぐるみでリュックをぱんぱんにしているのを発見・・・不安がよぎりました・・・😅
夜中に少しお母さんに会いたくなりましたが、初テント泊もなんとかなり、水遊び(パックラフトも!)、焚火&花火となかなか夏らしい親子の思い出ができました!
川下りの時はお父さんが船頭です🛶
暑くてみんなで涼みました🎐
上陸して焚火で冷えた体を温める🔥
焼きマシュマロで英気を養い・・・
焚火クッキング👨🍳今夜はカレー🍛
濡れた道具は上陸してすぐ干しておきました
一番おいしかったのは直火焼したソーセージだったらしい・・・
食べ終わったら火遊び~🔥
夏の残りの花火も消化✨
テントで影絵🐕
翌朝、ラーメンの海苔でひと悶着😅
川遊びにキャンプに、なかなか盛りだくさんの1泊2日でした!
お父さん的には、調理がすべて焚火で完結できたのがよかったかなぁ😋
1泊2日のキャンプの中で、パックラフトを使っていた時間は1時間位だったでしょうか。
時間としては短いけれど、上流へ歩いて、歩いた分だけパックラフトで下る・・・みたいなプチ川下りをしてみたり。
流れのない浅瀬で自由に漕いでみたり。
小さな子供には十分すぎる遊び道具だったようです。
なにより、水遊び特有の解放感を家族で味わえたことは、キャンプをする中でとてもいいスパイスになったような気がします。
体が冷えるまで水の中にいたので、焚火のありがたさもいつも以上に感じることができた気がします🔥
本格的な川下りもいいけれど、活動の一部として使用することも、軽量コンパクトというパックラフトの強みが活きる楽しみ方のひとつといえそうですね。
また子供たちとどこかに出かけたいと思います!
今回の主な装備
・調理器具(焚火缶、ヘラ、お玉など)
・食材&調味料(野菜は姉が下ごしらえ済み)
・テント一式&寝袋
・ヘッドランプ
・花火(夏の残り)
主な川装備
・パックラフト(静水向けモデル)
・パドル
・ライフジャケット
・水中眼鏡&シュノーケル
・足ひれ(おススメ)
・スローバッグ
昨年のブログを振り返るともっとワイルドなホワイトウォーターやツーリングにも行っていました。
ホワイトウォーター
親子パックラフト&キャンプ in 高梁川
海でツーリング
パックラフトツーリング&セーリング in 瀬戸内 往路編
来年はもうちょっと親子活動も増やしたいものです😄
ではでは✋
]]>男鹿半島西岸でパックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
2泊3日ののんびりツーリング、今回は3日目、最終日!
前日と違い、向かい風。これまでと違い、セーリングに頼れない状況のなか、帰りの飛行機の時間を気にしつつ・・・頑張りました!
]]>何度かのテストを重ねてきたセーリングキット(テスト1海、テスト2川)。
今回は、試作品作製のきっかけとなるそもそもの素敵な活動イメージ、パックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
場所は男鹿半島西岸!
2泊3日ののんびりツーリングです⛵️(6月下旬)
ここまで計画準備、初日キャンプ、順調にセーリングができた2日目(前半、後半)を経て、
いよいよ最終日です!
背後の断崖からの音で目が覚めました。
落石??
寝転がったまま、目を開いて崖のほうを見上げると・・・
何か黒っぽいものが一瞬見えて、すぐに林の中に消えていきました。
何か動物が崖の上から怪しいキャンパーの様子をうかがっていたのかもしれません。
ちょっとうれしいモーニングコールです(笑)
さて、目が覚めたら、焚火を復活させて、お茶を淹れます。
体を温めて、今日一日の計画をおさらいです。
本日も快晴。
どんな一日になるのでしょうか。
そういえば、今日は帰りの飛行機の時間を気にしなくてはいけません・・・
が、ここで嫌な予感・・・
風が向かい風のようです・・・(進行方向と斜め逆向き)
潮の流れも昨日に引き続き逆なので・・・これは辛い・・・
今日は頑張って漕がないといけないのは間違いないけど、
頑張っても時間との戦いがどうなるのか・・・飛行機なので心配です😅
どうなることか・・・
帰りの時間は気になるものの、せっかくなので、早めに飯と片づけを済ませてちょっと石拾い。
縞々が美しい大きなメノウや、またもハートマークの石などを拾いつつ、ついつい端から端まで浜を歩いてしまいました。
なんだかんだで気が付けば結構な時間がたってしまいました😅
でも朝が早かったので、8時半ごろには出発できました。
キャンプ地を出てすぐのところが孔雀の窟という名所です。
断崖絶壁や入り組んだ地形から、海賊が隠れ家にしていたとかなんとか・・・
ほかにも色々と伝説があるようです。
まずは崖の下に大きな海食洞が目につきました。
とりあえず入ってみます。
洞窟の奥は光が届かず不気味な暗闇で、逆に水面下には光が通りかなりの水深があることがわかります。
一人で進むにはちょっと気味の悪い・・・海賊の逸話も納得の雰囲気です。
奥にはまたコウモリのコロニーがありました。
鳴き声がさらに雰囲気を高めています・・・😅
探検部魂で洞窟の最深部までは確認しましたが、なんとなく落ち着かないので、静か~に洞窟を脱出しました😂
せっかくなのですぐに沖へ戻らず、水路状の地形を進んでみます。
これは通過できるのか?それとも行き止まりか??
(地理院地図より)
半信半疑で進みましたが、しばらくすると地形が開けて、地図通り岩場の反対側へ通過することができました。
向かい風でセーリングはどうなのか??
さて、沖に出たらいよいよ頑張って進まなければいけません🙄
本来、ちゃんとしたセーリングならば、向かい風でも斜めにジグザグ向きを変えながら(タッキング)風上方向へ進むことができます。
ただ、現状のセーリングシステムには、センターボードなど大事なものが欠けているため、それが難しい・・・
とはいえ、前日はほとんど漕がずにここまで来れたこともあり、向かい風の中でもセーリングを試してみました。
とりあえず、ダイレクトに進めないだろうなとは思いつつ、沖へ岸へジグザグと・・・
ジグザグと・・・
・・・うん、全然進んでない(笑)
行きたい方向へは、進む力と押し戻される力が同じくらいということでしょう。
頑張ってパドルで漕ぐしかないってことか・・・
しかし、風と潮に逆らって、というと、パックラフトではなかなか大変な一日になりそう・・・
いや待てよ・・・西海岸南端部まで行けば、進行方向が90°変わるんだった。
風は南西の風。
ということは、後半は斜めの追い風になるってことだ。
そこまで何とか頑張ろう!
やる気を出してパドリングで進み始めたそんな矢先です・・・
チャポン!・・・??😨
なんとなく、嫌な予感のする音でした・・・
音のした方を振り返ってみると・・・
ひぇ~~~!!😱
棒の先っぽに、さっきまであったアクションカメラがついてない~~~!!
水中を覗くと、カメラがひらひらと沈んでいくのが見えました😱
今ならまだいけるかっ😣
と、海に飛び込みます😂
しかし、とっさのことで水中眼鏡もつけていないし、無謀でした・・・
カメラに手が届かないまま、苦しくなって浮上😭
舟の上から確認すると、水深は数m。
普段の素潜りの深さを考えれば、届かない深さでもない感じですが、今回は足ヒレがありません😞
それでもあきらめられず、水中眼鏡で捜索することに🏊🏻♀️
(ちなみに、長い自撮り棒の先端にある金属部が折れていました・・・なぜ😢)
潮は北へゆっくり流れています。
潜っている間、舟が流されないように近くにある岩礁に舟を係留することにしました。
あまり潜りに夢中になって、岩礁に体一つで取り残されたらそれこそ大惨事👹
いったん冷静になってしっかり係留・・・
と言いたいところだけど、なかなか条件のいい形状が見当たりません。
しかも岩礁は鋭いフジツボだらけ・・・😰
それでもなんとか係留し、水中へ🧜🏻♂️
うーん、落ちていそうな水深はギリギリ潜れるレベルだけど、とにかく海藻の密度がすごい・・・
何度かトライしましたが、結局諦めました😭
万が一、舟が流されてしまったら、それこそ取り返しがつきません。
さて!気を取り直して、前に進みます!😭
しかし、それなりの時間とエネルギーをこの件で消費してしまいました。
そういえば、飛行機の時間、大丈夫かな??と嫌な予感がし始めました😅
あ~~~、進まない・・・
西海岸南端部までは約4㎞。
そんなに遠くじゃないんだけどなぁ・・・・
それなりに頑張っているのですが、前日の半分ほどの速度しか出ていません😅
気が付けば、景色を楽しむ余裕を失っていました。
いかんいかん😅
はるばる来ているんだから、この状況を楽しまなくちゃ。
周りを見れば、ダイナミックな岩の彫刻です。
溶岩や火砕流でできたものでしょうか。
遠くに落差のある滝が見えてきました。
門前大滝です。
これが出てくれば、昨日からの峻険な地形ももうすぐ終わりで、集落や港が近いです。
大滝あたりから、風に対する角度も向かい風からほぼ横向きの風に。
ここから先は徐々に風の条件がよくなっていく予定です。
ということで、セーリングを再開。
やはりセンターボード等がないため横滑りはしますが、精神的にはかなり楽になりました。
ラダーをこまめに入れながら、軽く漕げばそこそこ進みます。
ホッとしました
ゴジラ岩で有名(?)な潮瀬埼が見えてきました。
あ、ゴジラ!確かに!
ここを超えれば、やや斜めからの追い風になります。
セールが力強くはらんできました!
潮瀬崎の釣り人たちに手を振って、次の館山崎へ一直線に進みます。
時計を見ると、〇〇時。
今すぐ上陸して最寄りバス停に向かえば何とか予定していた男鹿駅行きのバスに乗れそうですが・・・
館山崎にはどうしても行きたかったのでパス😌
でも、館山崎まで進んで上陸したら、ちょっとバスは厳しそうです😅
・・・ちょっと迷ったけど、館山崎まで頑張ってみることに。
そして、すぐに後悔しました。
バスには絶対間に合わない!!
セーリング+パドリングで館山崎へ到着!
先端を回ると、お目当てのものが見えてきました!
上陸!
どどーん!青い!!いやー、どうですか😆
そうです。これが、今回の旅のゴールと想定していた館山崎のグリーンタフです😄
ずっとこれに会いたかったんですよ!
うん、満足!!
風だ!
さあ、グリーンタフも見れたし、もう思い残すことはありません。
あとはゴールに向かって一直線です!
・・・が、そのゴールをどうするか、それが問題です🙄
館山崎のバスはすでに行ってしまいました。
そして、次のバスでは全く飛行機に間に合いません。
バスに頼れないということは、パックラフトと徒歩しか移動手段が残っていません・・・
となれば、徒歩よりパックラフトのほうが早いので、行けるところまで海を進むべし🔥
覚悟が決まれば後はやるだけ。
ここから先はほぼ追い風で、風速も安定して3m/sくらい。
セーリングのコンディションとしてはばっちりです!
ただ、少し進んだ感じでは、電車の時間に間に合わせるためには、どうもセーリングだけでは足りそうにありません。
風と自分の力を合わせてバリバリ進みます。
ラストスパートです!
(ここでカメラが電池切れしました😅)
館山崎から鵜ノ崎までは、時間を考えて沖をショートカットです。
セーリングも今日一番という位に順調に進んでいます。
結果的に、歩いて進むよりはよかったと言えそうです。
鵜ノ崎が近づくと、沖の方まで海上にぽつりぽつりと岩が出ているのが見えました。
鵜ノ崎は男鹿半島の名所のひとつで、いわゆる「鬼の洗濯板(ここは曲がってるバージョン)」と呼ばれる地層が作る遠浅の海岸です👹
鵜ノ崎海岸(縞々が分かりますか?? グーグルマップより)
交互に堆積した硬さの違う地層が浸食されて凸凹しているため、潮位次第で洗濯板の上を通過できるか、水深のある沖を回らなければいけないかが決まりそうです。
特にここは、地層の方向的に洗濯板の高い部分を何度も乗り越えないといけないので、潮位+海況次第で、特に座礁に弱い舟は沖を回った方がいいと思います。
パックラフトに関しては、多少底を擦る位なら問題ないので、今回の潮位ではギリギリ通過できる水深と判断し遠浅の洗濯岩ゾーンに突入しました。
結果的には、何度か底を擦りつつも、洗濯板の凸部の切れ目を通過するなど、できるだけ舟にダメージのないルートで無事通過することができました。
急いでいただけにショートカットできてホッとしました😄
さて、鵜ノ崎を越えるとはるか先に石油の備蓄基地が見えてきます。
地形図で改めて確認すると、これを越えてまでパックラフトで進むのは得策ではなさそうです。(楽しくもなさそう)
ということで、備蓄基地ギリギリの浜の端に上陸することにしました。
鵜ノ崎からその場所までは、ドンピシャの追い風!
ラストスパートです。
短い距離ですが、ぐんぐん進んでいきます。
風に乗って、気持ちいい~!!
ずっとこうして進んでいた~い!!
と思ったころに上陸地点に到着😆
最後は早かったなーと思いつつ、時計を見るとすでに午後2時45分!
ゴールの余韻に浸っている暇は全くありません😂
超特急でパッキングです。
さて、パッキング終了から電車の時間まで残り30分、ここから男鹿駅までは約2.4km!やばい!!😂
途中ちょっとした坂がありますが、ゆっくり歩いている暇はなさそうです。
飛行機に送れるわけにはいきません!
走るしかない!
ひぇ~・・・坂がつらい・・・!
ほんとに心臓が爆発するかと思いました😫
すれ違う人たちも心配そうなまなざしでしたね😅
そして・・・なんとか時間内に、男鹿駅到着です。
とりあえず電車に飛び乗って、やっと一息😫
間もなく電車が出発し、男鹿半島が遠ざかり、八郎潟の際を抜け・・・
やがて呼吸が落ち着くと旅が終わった実感が湧いてきました😌
おわった・・・
2泊3日の間、色々な景色や出来事がありました。
一人で少し寂しいときもありましたが、素晴らしい時間を過ごすことができました👹
ありがとう男鹿半島!さようなら!
さて、男鹿半島パックラフトセーリングの旅はいかがだったでしょうか?
タンデムパックラフトに荷物を積んで、全体としてはのんびりと、大自然を満喫することができました。
しかし今回、やはり試作段階のセーリングの課題があぶり出されました。
まず、セーリングシステムとしての不完全さです。センターボードやラダーはやはりあった方がよいですね。
そして、セールの大きさももう一回り大きくして、もう少し馬力が欲しいところです。
せっかくセーリングをするなら、もっとスイ~っと進みたいなと思いました。
またぼちぼち、そのあたりの課題とも向き合ってみたいと思います。
ではでは~!
]]>男鹿半島西岸でパックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
2泊3日ののんびりツーリング、今回は2日目(後半)!
とうとうキャンプ地到着です!(6月下旬)
さてさて、風の力で辿り着ついた先に、どんなキャンプ地が待っていたのでしょうか??
]]>何度かのテストを重ねてきたセーリングキット(テスト1海、テスト2川)。
今回は、試作品作製のきっかけとなるそもそもの素敵な活動イメージ、パックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
場所は男鹿半島西岸!
2泊3日ののんびりツーリングです⛵️(6月下旬)
計画準備、初日キャンプ、2日目前半を経て、今回は2日目の後半!
とうとうキャンプ地に到着です!
白糸の滝のすぐ先に出てくるのが、男鹿半島ジオパークの目玉の一つでもある大桟橋です。
おそらく海食洞が一部だけ残ってアーチ状になった?面白い地形です。
岩のアーチ
海食洞の残りカスということもできるかもしれません。ここもいつか消えゆく運命なのでしょう🤔
色々考えていたら貴重に思えて、アーチの下を2往復してしまいました😂
アーチをくぐった先には、そこそこ長い海食洞もありました。
最深部は暗く、コウモリの群落もみられました🦇・・・
一人で行くとちょっと不気味😅
キュキュキュ、と鳴いていました。
周辺は入り組んだ磯でちょっとした迷宮気分😊
水は透明度が高く、シュノーケリングをしても楽しそうです。
・・・が、一人なので、ひとまずキャンプ地第一候補へと向かうことに。
なんだかんだ言ってさみしがってたりして😂
白糸の滝から大桟橋を越えると、すぐにキャンプ地第一候補の浜です。
一見してよさげ
遠くに見えた時点で、かなーりよさそうなことは想像できました。
よーし、到着&上陸~!
とりあえず、パックラフトを係留し浜を散策。
ドドーン!!!
ぐるりと断崖絶壁に囲まれ、ほぼ真西を向き、十分な広さのある浜。
100メートルもあろうかという背後の崖からは、水量豊富な滝が注いでいます。
薪も十分すぎるほど豊富です。
素晴らしい隔絶感・・・・まさに求めていた場所です😂
エスケープが困難、という言い方もできるかもしれませんが・・・
パックラフトも上陸
タンデムパックラフト Albatross ここまでよく頑張りました
さあ、時間的にはまだ進めるけど・・・
どう考えても2日目のキャンプ地はここで決定です!
そうと決まれば、さっそく寝床探し。
できるだけ・・・真水と薪の確保が楽で、海と斜面からの距離が適当で、整地しやすい場所を選びます。
場所が決まれば荷物を運び、一休みの前に水分補給。
うまい!
ここの水は量も質もばっちりでした。
お次は食糧調達。
磯に行けば、カメノテやら貝やら、簡単に手に入るものが色々見つかりました。
カメノテがデカ目でうれしい
海食洞発見
けっこうデカかった
ぼちぼちベースに戻り・・・
薪は周りに沢山あるので、大きなものだけいくつか収集。
寝床は大きな礫をどけ寝やすいように少し整地。
テントは・・・今日もいらないかな・・・と思いましたが、一応出してポールなしで荷物にバサッと被せておきました。
ふー・・・😆
ここまで出来たらあとはのんびりと😄
日が沈む前に小さく焚火を始めてコーヒータイムです☕️
地図を確認したり、あとはぼーっとして過ごしました。
太陽が海に近づいてくると、だんだんと空の色が赤く染まってきます。
背後の岩壁も・・・
夕焼けに染まる崖
これからしばらくの間、刻一刻と移り変わる西の空を色を眺めていました。
時々焚火に薪をくべ、ちまちまと貝をつまみながら・・・
巻きが豊富な幸せ
落陽
夜の始まり
幻想的な夕焼けに終わりが近づくと、一番星が顔を出しました。
一番星見えるかな
本格的に暗くなると、頭上には満天の星空が広がっていました。
食事を終え、焚火の前でゴロゴロ・・・
時々薪をくべながら夜空を見上げていましたが、そのままいつしか眠りに落ちていました。
やはりテントはいらなかった・・・
こうして、パックラフトセーリングの旅2日目が終わりました。
想像以上の素晴らしいキャンプ地に巡り合い、久々に一人の時間を満喫しました。
でも、この喜びを分かち合う仲間がいればもっと素晴らしい時間になったかも・・・そんな気もしました😊(やはり寂しがり屋ですね)
さあ、いよいよ夜が明けたら最終日。
電車・飛行機で帰るのでタイムリミットがあります。
今回の旅でぜひ見たかった所と、時間の制約との板挟みで・・・
続きはまた次回です✋
(最終日はこちら)
男鹿半島西岸でパックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
2泊3日ののんびりツーリング、今回は2日目(前半)!
いよいよ船出です!(6月下旬)
風は追い風、セーリングがうまく機能して、ほとんど風の力で進むことができました⛵️
]]>何度かのテストを重ねてきたセーリングキット(テスト1海、テスト2川)。
今回は、試作品作製のきっかけとなるそもそもの素敵な活動イメージ、パックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
場所は男鹿半島西岸!
2泊3日ののんびりツーリングです⛵️(6月下旬)
いよいよ船出の日。
気持ちの良い朝です。
昨夜は風も穏やかで、テント無しでとても快適でした。
さて、とりあえず焚火をおこして一杯のお茶。
朝食は昨夜好評だったヒザラガイの入った味噌雑炊です。
朝食を食べると、同行した2人が、せっかくなので帰る前にパックラフトに乗ってみたいとのこと。
ということで、片付けと出航準備をさっさと済ませ、2人乗りで辺りを散策🛶
普段はガチガチのクライマーな二人💪
パックラフトだけでなく、綺麗な海や、水の上を進む感覚も新鮮だったようでとても喜んでくれました😄
さて、気が付けば10:30。
ちょっとのんびりし過ぎました😅
そろそろ本来の目的地を目指すことにします。
二人のともに見送られ出航です⛵️
ありがとう~
最初は漕ぎます
遠くなっていく…
遠くの白い点になりました🧐
何度も振り返りましたが、見えなくなるまで手を振ってくれた旧友。
ありがとう。またどこかで👋
浜を離れ、海上で一人になったとたん、やはり独特の緊張感が漂います🙄
川と違い、空間の広さというか、自分の小ささが引き立つのか、なんとなく落ち着かない感じもします😧
どこまでも広い海と空の間でフワフワと・・・
一人になってみたけど、寂しいというのともまた違う感じの気持ちです。
しかしだんだんと、これも貴重な時間だと思えてきました。
少し沖に出るとセールが風を受け始めました。
ばっちり風をはらんでます😆
風速は大体2m/sで強くて3m/s、弱いながらも進行方向に対し追い風です。
一方、潮は南から北へ流れているので進行方向と逆です。
セーリングでの進行速度は、静水でパックラフトをのーんびり漕ぐときの速度位は出ていそうです⛵️
この日の目的地である、キャンプ予定地第一候補までは約6㎞なので、ほとんどパドルで漕ぐ必要はなさそうです😁
パックラフトで長距離を進むとき、目的地まで余裕をもてるというのは、実はとてもありがたい状況です。
シーカヤックなどと違い、風や潮流の影響を非常に大きく受けるため、状況次第では頑張って漕いでも全然進まないということも普通にあり得るのがパックラフトなのです🙄
今回は、移動距離は短くてもいいから、行動そのものをのんびりと味わう、ということに重きを置いたつもりでした🤓
そのための一つの作戦がセーリングでの移動なのですが、この日は風向きに助けられ、最も理想的な形で進んで行くことができました⛵️
ただ、ラダーやセンターボードなど、いわゆるセーリングにとって重要なシステムがまだ付けれていないので、舵だけはある程度パドルで切りながらのセーリングになりました😄
さて、景色の話をしましょう。
男鹿半島は、ジオパークにもなっている地質的名所の多い土地柄です。
特に西海岸は、火山由来の多様な岩石でできた絶壁・奇岩に恵まれています。
セーリングで進んでいると、赤い層を挟んだ大岩壁、黒いゴツゴツの磯、巨礫の浜などが次々と目を楽しませてくれます。
ダイナミックな岩壁
火山の息吹を感じる
海底火山の噴出物っぽい🧐
あれは海底火山の噴出物だなぁ・・・
あの赤いところは陸上で酸化した部分だな・・・
岩脈が貫いてるなぁ・・・🌋
単純に景色としても素晴らしいですが、少し地質の事を調べていくとまた一つ違った発見ができて楽しいと思います🌏
ジオパークなので、情報は割と簡単に出てきます。
海では、景色だけでなく、生き物にも出会います。
今回はカモメに沢山出合いました。
海に浮かんでいるもの、岩にとまっているもの、近くまで飛んでくるもの・・・
たくさん浮かんでます
一羽、舟の近くをぐるぐる回り何度も目の前まで飛んで来たもの・・・
カモメが旅の仲間とは素敵だなと思っていたら・・・
かなり接近してから糞で爆撃🌠
危なく被弾するところでした😂
まぁ、彼らにしてみれば、見慣れない、招かれざる客、といったところでしょう😅
進んでいたらじきに遠ざかっていきました。
風が順調に吹いていたので、青砂集落の浜は沖を進んでショートカット。
青砂の由来となった青い石にも興味はあったのですが、別でとっておきの青い石を最終日の終盤に予定していたのでスルーしちゃいました。
沖を進む
青砂の浜を越えたあたりから、地形はスタート付近よりも更に険しくなってきます。
ここから先がいよいよ、何かあっても簡単に陸路でエスケープできないエリアです。
その中でキャンプするので、それが目的の一つではあるのですが、それなりに緊張感が出てきました🙄
しばらく進むと、遠くに滝が見えてきました。
はるか崖の上方から何段にも分けて水が駆け下っています。
(滝の上の方は見えてません)
男鹿半島ジオパークの紹介にも出てくる白糸の滝ですが、海からしか見ることはできない滝なのです😲
滝の下は小さな浜(この写真ではほとんど見えない)
滝の末端は見えない
真水の確保もかねて滝の下へ寄り道。
(実は昨夜のキャンプ地の水は味がいまいちでした・・・)
滝の下は小さい小さい礫浜ですが、浜の左右の崖は洞窟になっていて、なんとどちらも通り抜けられるトンネルでした🚇
滝の裏にあるトンネルは水浴びをしながらの突入☄️
真水シャワー最高!
ひゃ~!といっても一人なのですが、テンションが上がってしまいました😄
探検気分😊
トンネルの向こうの浜は、滝の下よりは少し広いけど、キャンプ地として見れば圧迫感がある小浜。
キャンプ候補地としては却下。
次は反対側の洞窟へ🔍
こっちの方が大きな穴
出口は縦長
入り組んだ海岸線
面白い場所ではあるものの、こちらもキャンプ候補地としては却下🧐
上陸地点に戻ります。
穴の中から見るとカッコいい場所だった🤩✨
さて、ちょうど昼なので昼ご飯を食べながら浜を散策することに。
石好きの私🤓
浜で散策と言いうと、大抵石拾いです🗿
この浜は大き目のメノウ、綺麗な緑、赤い筋の入った石などなかなかバラエティー豊かでした。
子供のこぶしほどのメノウも
ハートマーク(柄にもなく・・・)
いやー、つい夢中になって結構時間を使ってしまいました。
しかしまあ、寄り道の充実は楽しいパックラフティングの重要な要素ですよね😄
しかし、そろそろこの日の寝床を決めることを考えなければ・・・👀
もうすぐキャンプ地第一候補だけど、どうかなぁ・・・🙄
・・・さてさて、今回はここまで!
のんびり進んでいますが、とりあえずここまでは順調にセーリングが機能して、目標としていた風任せの旅ができています😁
この後、どんなキャンプ地が見つかったのでしょうか?
続きはまた次回です✋
男鹿半島西岸にてパックラフトセーリングの海旅に挑戦してきました😎
2泊3日ののんびりツーリングです⛵️(6月下旬)
今回は、旅の初日。出航前泊キャンプまで。
旅らしく?トラブル含め、色々なことがありました(笑)
何度かのテストを重ねてきたセーリングキット(テスト1海、テスト2川)。
今回は、試作品作製のきっかけとなるそもそもの素敵な活動イメージ、パックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
場所は男鹿半島西岸!
2泊3日ののんびりツーリングです⛵️(6月下旬)
さてさて、計画通り(計画立案までは前回ブログ参照)にいけたのでしょうか??
想定外その1。仕事早く終わっちゃった!
そもそも秋田に来るきっかけとなった仕事が、予定よりあっけなく終わりました。
想定していた翌日午後移動を繰り上げ、翌朝から移動できることに。
しかも、仕事のパートナー2名(学生時代からの付き合い)も「時間ができたから」と、初日のキャンプ地まで車にのせてくれる上に、なんと一緒にキャンプもすることに⛺️
いや、正直うれしい~😂
実は基本的にさみしがり屋なので、できればソロ活動にはしたくなくて・・・
というわけで、翌朝から車で一緒に男鹿半島へ向かうことになりました。
いきなり楽しちゃったな😁
(もとの予定ではJRで秋田から男鹿まで、バスでスタート地点まで移動)
パックラフトは、秋田駅近くのヤマトの営業所で受け取り、ついでに仕事の荷物は家に送るというのが元々の作戦。
初日の朝、車でやってきたヤマトで荷物を受け取ると、何かが足りない・・・
ヒェ・・・パ・・・パドルが無いーーー!?!?
ひぇ~~~~!!😱
いやー、なんてこったい!
しかしまぁ、忘れたものは仕方がない・・・さてどうするか・・・
もはやしょぼい物でもいいから買えるものなら買ってしまいが、あまり近くにそういう店もなさそうだし・・・
時間に限りがあるのであまり移動の経路から大きく外れられない・・・😅
ここは、DIYで乗り切るか・・・??🤡
地図で探すとホームセンターならヤマトの営業所からすぐ近く。
さっそくそこで、パドルになりそうな材料を物色🔎
迷っている時間もないので、目についた以下のものを即決で購入😵
・丈夫そうなアルミパイプ
・薄めのベニヤ板
・キリ
・ボルトナットほか接続に使えそうな小物
・紙やすり
使えるレベルのものが実際にできるかはさておき・・・
時間もないので、これで男鹿半島へ出発しました🤣
大丈夫かなぁ・・・🥺
という気持ち半分、何とかなるさ・・・という気持ち半分🤡
できることは車窓から海を眺めることくらい・・・
北へ向かう海岸通りをぼんやり眺めていると、遠くに何かが見えてきました!
鬼!👹
男鹿半島といえば、なまはげですね!
「もうすぐ男鹿半島だよ!」と運転手の友達。
くよくよしても仕方がない。できることをやって楽しもう!
そんな気持ちに変わってきました。
初日のキャンプ地は温泉の湧いているという海岸♨
風の予報やパドルのこと考慮し、北の入道崎から南へ10㎞ほどの地点にスタート地点を変更しました。
道路から海岸へはそこそこの比高差があり、駐車スペースからは荷物を背負って歩きます。
突き出したパドルの材料・・・
パドルを忘れてかなり凹みましたが、海岸が見えると気持ち的には完全に復活しました😂
海岸までの道は、草刈りをされていて割としっかりしています。
誰のための整備なのかは分からないけど、助かりました。
ちゃんと道になってます
暫く歩くと、道は痩せた尾根上を進みます。
見渡す限りの広ーい水平線が見えてきました!
すごい解放感です🌏
ヤッホー!
思わず大きな声を出しちゃいました😆
尾根の先端は少し急な岩場になっていて、降りながら、パックラフトの軽さを改めて感じることができました😄
昔使っていた15㎏のダッキーでこれはきついかった・・・🙄
ちなみに、先人のつけた細いヒモがありましたが、そういうものは補助的につかむにとどめ、完全に体重を預けないで歩きましょう。
海岸へ降りたら、あたり一帯がキャンプに最適な素晴らしロケーションです。
クシの様に細長い岩場が並んだ面白い海岸
さて、キャンプだけならどこでもいいのですが、どこかに温泉があるということなので、そこを目指します。
南へ5分ほど歩いたでしょうか。
石積みの四角い人口構造物が見えてきました。
遠くに謎の人工物
事前情報によれば、小さな湯舟があるらしい・・・
小さな湯舟には見えないけど、まぁ行ってみよう・・・🙄
おお、これは紛れもなく湯舟だ!
小さな湯舟にプクプクと湧いているのが確認できます!
で、触ってみると・・・あれ・・・ぬるい・・・😅
改めて周囲を確認すると、石積の下に熱々の湯溜まりを発見!!
誰かが掘った湯舟でしょうか?ちょうど一人分くらいの大きさです。
一人用湯舟は下に
温度は、というと・・・
おお!こっちは十分40℃以上ありそうです🔥
さあ今夜は、焚火に温泉だ!やったね😆
ということで温泉の近くでキャンプの準備を始めます。
2人が薪集めや食材探しをしているうち、私はパドルの作製です。
キャンプを心置きなく楽しむため、出来るだけ明るいうちにと急ぎます。
平らな場所があってよかった
ベニヤにペンで大体の形を描いて、ノコギリで切っていきます。
シングルパドルとして使うことも想定して左右対称な形にしました。
切ったら戻らないと思うと大きなブレードに
2枚切れたら、舟を傷めないよう紙やすりでエッジを滑らかに。
とりあえずブレードの完成です😄
次は、アルミの棒の固定位置を決めてブレードに穴開け。
棒の位置がセンターを外すと色々問題がありそうなので慎重に。
穴が空いたら、ボルトナットで固定して完成です。
パドル完成
あれ?意外と悪くない感じ?
試しにちょっと水を掻いてみます。
・・・うん、悪くない😂
なんだかすごくホッとしました。
行ける!
これで明日から船出できるぞ~!😭
夕暮れ迫る中、磯で短時間で手軽に手に入る貝類を採集🐌
おいしさ鉄板のカメノテ、無限にあるタマキビガイ、焼きやすく食感のいいカサガイの仲間・・・
ついでに泳いじゃいました~🏊🏻
なんとなく目についたプチプチ食感の海藻もゲット🌿
太いモズクみたいな感じ。
これが意外にも好評でした😄
ある程度捕れたら、あとはのんびりモードで温泉へ♨
夕日が沈みました。何も言えねぇ😌
湯加減最高!
フナムシと混浴なのはご愛嬌です😆
暗くなり始めました。
火を起こして、飯の準備もしなくては。
次は寝床の準備。
今夜は晴れみたいだし、テントはいいや・・・・
ということで、誰もテントを張らず😁(これも3密対策ですね)
焚火で飯炊き、採集した貝類は網焼きと茹でで。
プチプチの海藻はお口直しで時々つまみました。
貝ほじり用にブッシュクラフトした楊枝。けっこう好評でした🤤
腹が満ちたらあとは寝るだけ・・・
月明りの下、焚火を囲んで互いの近況や懐かしい話を、眠たくなるまで・・・
良い夜でした🌛💫
さあ夜が空けたらいよいよ出航です。
明日はどんな風が吹くのでしょうか・・・
つづく(2日目へ)
何度かのテストを重ねてきたセーリングキット。
今回は、試作品作製のきっかけとなったそもそもの活動イメージである、パックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
場所は男鹿半島西岸!
透き通る海の上を風の力で進み💨
美しい浜で海に沈む夕日をただただ眺める贅沢なひと時✨
・・・そして焚火🔥
行きも帰りもドタバタだったけど、素晴らしい経験になりました😄
]]>何度かのテストを重ねてきたセーリングキット(テスト1海、テスト2川)。
今回は、試作品作製のきっかけとなるそもそもの素敵な活動イメージ、パックラフトセーリングでの海旅に挑戦してきました😎
(行ったのは6月下旬なのですっかり時間がたってしまいました😅)
場所は男鹿半島西岸!
色々ありましたが、最終的に2泊3日のツーリングとなりました。
家から遠く離れ、公共交通機関も使ってのパックラフティングはまさに旅そのもの😁
透き通る海の上を風の力で進み💨
美しい浜で海に沈む夕日をただただ眺める贅沢なひと時✨
・・・そして焚火🔥
行きも帰りもドタバタだったけど、素晴らしい経験になりました😄
いざ海の旅へ
6月下旬、とある仕事で秋田県へ行くことに。
秋田県・・・生まれて初めてなので、せっかくだから楽しんじゃおう!
これが計画を立てるきっかけでした🤓
せっかくなので、どこかでパックラフトしたいなぁ・・・と地図開いてみると・・・🧐
(国土地理院のwebsiteより)
左上(北西)に海へ突き出した半島が!!
そういやぁ、秋田といえばナマハゲ👹
ナマハゲといえば男鹿半島だーい!
ということで、男鹿半島にロックオン🚀😁
さて、まずは行く価値がどれほどありそうか情報収集から。
様々な縮尺の地形図、地質図、そして地域文化・・・
海岸は岩場が多い(国土地理院のwebsiteより)
フムフム・・・ジオパークになっているみたい。
色々見ていくと・・・西海岸がなかなかいい感じっぽい!
西海岸は南北に約18km。
シーカヤックなら1日コースだろうけど・・・
パックラフトでは順調にいっても1泊2日は必要だな。
風(セーリング)の条件が良ければそこそこ行けそうだけど・・・
うーん、要検討🙄
そして、今回は出張後に一人で行くことになりそうなので、公共交通機関をチェック。
便数は少ないけど、電車とバスで西海岸の北と南へアクセス可能!
グーッド🚋🚌
しかも、中間の険しい地形の範囲だけは集落もないので交通機関無し・・・・
ワオ!
この区間の海岸は、ほぼ地形的にも海からのアクセスしかなさそう!
この隔絶感は逆にナイス!😆
さあぁぁて・・・
落ち着いて考えると、めっちゃ魅力的そうだけど、パックラフトで一日に進める距離は海況気象次第でかなり変わるので・・・
プランA、B、C・・・と何パターンか、特に険しい地形範囲付近での選択肢をしっかり考えておいた方がよさそうです。
一番気にして調べたのは、キャンプ地としてよさそうな浜です。
・隔絶感(歩いて行けないところがいい)
・向き(海に夕日が沈む向きがいいなぁ🌅今回はどこでも大体OKっぽい)
・広さ(満潮でも大丈夫か)
・真水の確保(命の水・・・一番大事かも)
キャンプ候補地としての浜を、大体これらの要素で地形図から評価して計画を練っていきました。
出発まで、地図とにらめっこしながら、海のことを調べたり・・・などなど・・・
こういう時間も旅の楽しみの大切な要素だなぁ~、と思っています😄
キャンプ候補地は、探してみると、なんだかんだと条件のよさげなところが北から南まで点在していました🤤
地形図上で有望な沢筋と浜をチェック🔍
最終的な計画としては・・・
天候や使える時間に合わせて、地図上の上陸適地やキャンプ適地を組み合わせて、ある程度フレキシブルに動きを決め、でも最後は飛行機で帰る時間があるのでそこに合わせる・・・👹
ちょっとゆるいけど、退路の選択肢多めの計画地図が出来上がりました⛵️🌏
さて残すは、仕事の後、パックラフトをして帰るための根回しだけです😆
奥さんに何と説明しようかしら😅
さあ、こうして出発までの準備を整えていきました。
こういう作業が本当にワクワクしますねぇ🤣
次回は、実際の活動を報告します!
ではでは👋
パックラフトで目指すべき場所は案外身近にあるのかもしれません。
さらにセーリングが移動に新たな楽しさを加えてくれました!
試作セーリングキットのテストを兼ねて、風の吹いたタイミングで近所の川へ行ってきました。
・初回テストの様子はこちら
・開発のきっかけとなった、簡易セーリングを使用した瀬戸内海のパックラフトツーリングはこちら
そこはパックラフトを始める前から気になっていた場所で、川の中州が小さな島々となっている、ちょっと不思議な場所です。
航空写真を見ると大小さまざまな島が無数に
なんとなく、瀬戸内海の多島海的な雰囲気をスケールダウンしたような感じにも見えます。
もちろんどれも無人島なので、気分はさながら無人島探検隊!
島々の間を抜けたり、細い入り江に入ってみたり、木が大きく成長していることもあり、ジャングルクルーズ的な趣もありました!
川ですが、非常に流れの緩いエリアのため、子供でも漕ぎやすい場所でもあります。
前回、海でのテストでは風がなかったために、その性能は未知数のまま終わってしまっていました。
今回は、風がある日を選んでのセーリング!
これならいける!と期待が膨らみます。
近所の土手からアプローチ
セーリングキットのセッティングも2回目なのでだいぶ慣れました。
準備ができたら乗り込みます。
今回は、川漁の舟がつく簡易の船着き場を使わせてもらいました。
足場一つで乗り込みが楽になりますね。
風で流されるので係留は忘れずに!!
さて、風は川上! 風速は約2m/s!
強い風ではないけど、行けそうです!
問ことで、いざ出航~~!!!
風で進んでる~~~
時折、3m/s程度までの風が安定して吹いている状況。
風に対してほぼ横方向に進んでいるじゃないですか!!
(もちろん横滑りもある程度ありそうですが)
おそらく、タンデムの長さ、バウ・スターンのスケグ、3人乗りの重量での船体の沈み、主にこのあたりが総合してキール力を発揮し、概ね行きたい方向に進めているのだと思います。
もちろん、風が強くなれば、横滑りも置きくなるとは思います。
ヨットで言うセンターボードのようなものは、どれくらい必要なものなのか、それは今後の活動の中で検討していくとしましょう。
さて、行けそうだと分かれば、島々の間を探検に出かけましょう!
「あの島に行こう!!」
だれかが目標を決めて、そこに風で向かいます!
進んでいるねぇと手を付けて確認(笑)
大きな木の島にむかいます
急に舵を切るとセールが逆向きに。ちょっとびっくり。
上陸!!
上陸の時は、セールからテンションを抜き、手漕ぎでゆっくり。
「おお~~~、探検隊だ~~~!」
今までただの風景だった川の中州が宝島のように、あるいは秘密基地のように感じられました。
「島の名前どうする!?」
完全に島の第一発見者気分です(笑)
これは楽しいいい~~!!
「次はあそこ行きたい!」
入り江状の地形を目指すことにしました。
風上に向かう方向ではパドリングをします。
そのあたりの使い分けはセーリングで進めるか否かというシンプルなもの。
風で進めなければ漕げばいいということです。
入り江地形に入ると急に風が消えました。
雰囲気がガラッと変わりました
静けさの中に鳥の鳴き声が響きます。
開けた環境と違う周りの見えないドキドキ感・・・
ちょっとしたジャングルクルーズ気分です。
「私も漕ぎたい!」
ということで、後ろの船頭を交代。
「好きなところに行っていいよ~。」
浅いところもへっちゃら
頑張って漕いでます(笑)
小学生の姉。
ラダーの入れ方がピンとこないようで、漕いで向きを調整。
セーリングの力と合わさってスピードはでますし、それはそれでOKでしょう。
おーっとっと!岸にぶつかるぅ~~!
横風の時は、進行方向の調整次第で風下へ。
まぁ、習うより慣れろ、ですね(笑)
姉さん船頭、目的地に到着
ちょっと大きめの島に上陸!
ハンモックや昼ごはんの用意を持ってきたら一層楽しめそうです!
思った以上に行きたい方向に進めたことで楽しかったようですが 、そろそろ帰る時間です。
お父さんに船頭を交代して船着き場へ戻ります。
帰りもセーリング
帰りも川上から風が吹いていたので、ほとんど風の力で帰ることができました。
着替えは巻きタオル
上陸したら、着替えてお片付け。
セールは根元から外せます
今回は、今までになく家の近くでのパックラフティングとなりました。
当たり前の様に視界に入っていたいつもの景色の中にパックラフトで入っていくと、そこは新たな発見で満ちていました!
パックラフトの持っている大きな可能性を感じることができました。
ぜひあなたも、身近な景色の中へパックラフトで探検に出かけてください!!
より本格的なパックラフトセーリングができないかなぁ…
ということで始まったセーリングパックラフト化計画。
試作品のテストをしてきました
昨年の親子ツーリングin瀬戸内で、円形の簡易セールで海を風の力で進む面白さに目覚めてから、コツコツ検討を重ねてきたパックラフト用セーリングキット。
やっと試作品が完成しました。
前回分かったのが、円形セールは追い風でしか機能しないので、ある程度のセーリングを前提とした計画を立てるには力不足ということ。
それに対して、あらゆる風を利用するヨットの様なセーリングができれば、パックラフトで出来ることの範囲がまたぐっと広がるという、そういう夢のある発想です。
セールの形状は、よく小型ヨットで採用されているガフリグをさらにサイズダウンしたものです。
パックラフトで使用した時に、強風でどれくらいヒールするとか、マストやその固定の強度など、まだわからないことも多いので、とりあえずセール自体はかなり小さめに作ってみました。
現状では、センターボードやラダーなど、ヨットで一般的なものがまだありません。
代わりに、バウとスターンのスケグやタンデムの長い船体から生じるキール力(りょく)のみで、どの程度の動きができるか、そのあたりもテスト見ていきたいと思います。
最終的に少ない道具でできるに越したことはないなと思います。
これが一式(2021年6月版)、上の袋に入っているのがセール
とりあえずあり合わせで作ってみたけど、まぁ、許容範囲の重さかなぁ…
むしろ、重さに対して十分な利用価値があれば、ある程度の重量までなら持っていきたいと思えるでしょうか。
というわけで、海までやってきたわけですが…
当日の風は時々風速2mくらいでフワッと吹くくらいで、基本的に柔らかーいそよ風・・・正直、風が弱すぎてほとんどテストにならなかったです。
風吹かないね…
当然ながら、風が無ければ動きません・・・
本番でこうなったらどうするかって?
その時は漕げばいいんですよ!漕げば!
でも、円形セールに比べ、対応できる風向がかなり広がっているということは感じました!
時を改めて、もうちょっと風のある時にまた試してみたいと思います!!
(ということで、この日は普通に海水浴になりました笑)
ということで、一日の操船訓練を終え、魅力いっぱいの高梁川へ。
初心者N君、初めてのツーリングに挑戦!
心配された渇水で思わぬ発見のある、充実した川下りとなりました!
近所に住む友人が、パックラフトを始めたい!ということで、ツーリングを目標に始まった後編。
前編では、3ステップの2まで、初体験から基本操作の練習を行いました。
パックラフトの安定感のおかげで、ひとまず1日でごく簡単なツーリングに必要な操船技術は身についたと思います。
(ソロでどこでも行ける技術ということではありません)
ツーリングデビューに選んだのは、岡山県西部の高梁川の井倉峡です。
風光明媚な石灰岩の面白さだけでなく、川沿いを電車が通るため車一台で完結出来て、使う駅次第でコースも短めにとることもできるので、とても環境が整った(?)川でもあります。
水量は方谷0.88前後。
(ちなみに今回のコースタイムは4時間。途中結構のんびりしています)
これまで下った中では最も渇水でした。
結果ギリギリ大丈夫でしたが、途中で浅すぎて下れないところがないか不安でした。
この水量だと、ある程度経験値のある人と一緒なら、パックラフトで大体行きたい方向に動ける技術があれば初心者でも大丈夫でしょう。
なお、再乗艇は場所に限らず必須の技術です。
今回のスタート地点は井倉洞前(ちょっと上流側)のコンクリート護岸にある階段を下りたところです。
スタート前はドキドキしますね。
休日は井倉洞観光のお客さんが結構いるかもしれないです。
まずは適当なところまで膨らませて、数mフェリーグライドで中州に渡り、そこで仕上げポンピングをしました。
これは中州に渡ったところ。
ちなみに、仕上げポンピングにはいつもINTEXハンドポンプs(アマゾンで千円しません)を使っています。
川下りの最中にポンピングが必要になる場合もあるので、チームで一つ携行するようにしています。
井倉峡の魅力はやはり石灰岩特有の景観です。
そそり立つ白い岩壁、所々に現れる洞窟、水面近くにはノッチ(水で削られたへこみ)・・・
岩肌そのものにも悠久の時の流れが作る様々な表情を見ることができます。
さて、最初に現れるのは井倉洞のシンボルでもあるダイナミックな滝です。
絵になりますねぇ。
ただし、雨の後など、水量の多いときはあまり近づきすぎると落石の危険があります。
ほかにも、大きな岩壁の直下等にも落石の可能性はあるので、雨後や強風時はあまり近づかないようにした方が無難です。
井倉洞入口の橋を越えると、左岸に洞窟が見えてきます。
短いですが通り抜けが可能で、他の川ではなかなかできない異質な体験ができます。
今回は渇水のため、今までよりかなり空間が広く感じられました。
波打つ白い岩肌はいつ見ても美しく、地質的ロマンを感じます。
出口も素敵です。
洞窟を抜けると鉄道橋梁、そして次の見どころノッチゾーンの岩壁が見えてきます。
橋梁の前でスカウティング。
これが便利な膝立ちスカウティング!
セルフベイラーなど、オープンデッキ系の舟だとデッキ上に立つことができるので、早めに危険を察知・対処できます。
ここでは鉄道橋梁の橋脚周りをチェック。
こういう場所には、洗堀防止のための人工物がよく置いてあり、我々にとっては危険なストレーナーになっている場合があります。
また今回のような渇水時には、スムーズに通れる水深のあるルートを早めに見極めることも重要です。
ノッチゾーンには特有の注意点があります。
それは水衝部では岩壁との距離を保つことです。
ノッチとは、長期間そこに水位があったことにより水平方向に削られ(溶食など)て出来た地形です。
川下り的には要注意な地形で、水位によってはアンダーカットになってしまいます。
特に、水衝部では水の流れが下に入り込んで行くので・・・沈したら、たぶんかなり危険です。
流れの強さにもよりますが、そういう場面では適度に岩との距離を取りましょう。
さてさて、ルートが確認でき、ある程度の緊張感を相互に確認したら、レッツゴーです!
ノッチゾーン、いかがだったでしょうか。
下る前は渇水の心配ばかりしていましたが、水位が低いため、ノッチの天井と水面の空間が大きく、舟で入っていけるではないですか!!
豊水期、これがアンダーカットとなっていると思うと、ちょっと恐ろしいですねけどね…まぁ、実態が分かったのはよかったかも…
ここへは何度も来ていますが、実はノッチの下にもぐれたのは今回が初めて!
渇水ならではの魅力があることを今回改めて発見できました!
初めての空間に胸がときめきます。
白く波打つ岩の天井をナデナデしながらゆっくりと進んでいきます。
水面に反射した日光が岩肌で揺らめきます・・・
ノッチゾーン遠景。いま入ってます。
こんな空間初めて見ました!!
流れが緩い場所はじっくり見られる。
岩肌が素敵。
いやー!渇水もなかなかいいですね!
堪能しました!
ノッチゾーン終わり。
さて、ノッチゾーンが終わると、序盤の楽しい石灰岩のアトラクションも終わり。
ここから先、暫くはのんびりツーリングです。
この時、4月中旬。川原は菜の花畑になっていました。
初めてのツーリングのN君はストロークを確かめながら、のんびりと進みます。
途中、優しい瀬が数度現れます。
初心者でもそれほど危なげなく、楽しく下れる瀬です。
N君、「揺れますねぇ!」と嬉しそう。
さて、川が90度屈曲する場所にやって来ました。
ここで昼休みにしようと上陸。
ここは支流が流れ込んでいて、小さな扇状地のような川原ができています。
本流と違いある程度きれいな水が手に入るのでここでラーメンを作ることに。
今回は、ラーメンのお湯が沸かせるだけの、小さな焚火をしました。
ライター1本で得られる楽しい時間。
乾いた焚火もある程度あって助かりました。
ちなみに私店長は、焚火のできる可能性があれば、できるだけバーナー類は持っていかないことにしています。
単に焚火が好きなこと、荷物が減ること、そしてなんとなく活動の充実感が増すような気がするからです。
でも、子供との川下りで、雨の後だったりするとビビッて何か持っていきます(笑)
まだ肌寒い季節。温まる~。
そうそう、薪を集めていたら、鹿の角や沢ガニなど、思わぬ収穫もありました。
N君のお土産になりました。
支流に住む沢ガニ。子供と来たときは探して楽しめそう。
パックラフトの川旅では、たとえ日帰りでも、ぜひともこうした川下りそのものではない時間を楽しむ余裕や準備をすることをおススメします!
子供とアクティブに遊ぶもよし、コーヒーを飲んでくつろぐもよし、川に足を浸けて好きな雑誌を読むもよし・・・
きっとそれもパックラフトらしい楽しい活動に大切な要素なんだと思います。
また、パックラフトは積載量も大きく、余分なものを持ち運ぶのにも適しています。
ちなみに私は、今度ギターでも載せてみようかなぁと思っています(笑)
なお、昼休みの間は、バースト防止のためパックラフトの空気は少しだけ抜いておき、出発前に再度ポンピングをしました。
出発したら、優しい瀬、トロ場が交互に出てきます。
豊水時は結構大きな波になりますが、今回は初心者向け。
トロ場。1時間に一本以下の電車。通ればラッキー(笑)
鉄道橋梁を越える川幅が広がり、一番心配していたザラ瀬となります。
豊水時はどこからでも通過できますが、渇水時はそうもいきません。
膝立ちスカウティングの使いどころです。
高い視点からできるだけ水深があるところを探します。
ここは難所ではないですが、「流れを読む」作業は川下りの楽しさの一つでもあります。
コースが見えれば、そこへ岩の間を縫って向かいます。
今回は、左岸からの右岸。
ここでN君、初心者らしくフェリーグライドせずに流されて、中央の浅瀬でスタック(笑)
まぁ、いきなり何でもうまくはいきませんね。
振り返って流れを確認し、「なるほど」と納得していました。
その後、線路沿いのゆったりとしたトロ場を超えると、またいくつか瀬が断続します。
それぞれのレベル・間隔がほどほどで、軽快なエリアです。
N君、瀬の操船にも大分慣れてきたようです。
瀬が落ち着くと、岩だらけのゴーロ帯です。
水深のありそうなところを選びながら、岩の間を縫っていきます。
ゴーロ帯の最後は、川幅いっぱいに礫の堆積した中を水が浅く分散して流れ落ちています。
難所ではないけれど、できればスムーズに通過したいところ。
落ちる直前までどこから行くべきかなかなか判断しにくいのですが、流れもそれほど強くないのでぎりぎりまでよく観察してコースを決めましょう。
やはり膝立ちスカウティングが有効です。
「どこが正解かわからん(笑)」って言ってましたね。
左岸側に正解がありました。
振り返ると、ここしかなかったなという感じがします。
ちなみに、初心者N君は中央付近から進み、スタックしかけていました(笑)
さて、ここまでくれば、井倉峡最大の難所はもう目の前です。
トロ場の向うに橋梁が2つ見えてきます。
その先には序盤で見たような白い岩壁がそそり立っています。
高梁川はそこで大きく屈曲します。そこが難所です。
まずは少し手前、トロ場の終わり上陸し、スカウティング。
先ほどのゴーロ帯の最後のように、礫が積みあがって高低差(落ち込みという感じではない…)が出来ているのですが、その手前から瀬となっているため、直前であれこれ悠長に考える余裕はあまりありません。
そして、高低差を下れる場所は、右岸側と左岸側に分かれています。
過去に下った感じでは、水量が少なければ左、多ければ右でしょうか。
左コース
左は水量が少なくてもある程度水深が保たれています。
ただ、勢いよく下りた先で、流れが岩壁に垂直に直撃しています。
おそらく、その下は序盤で出てきたノッチと同じようにえぐれていると思います。
つまり、ここでの壁に激突&沈は絶対に避けたいということです。
高低差を下ったら即座に右へ舵を切り、激突する流れから脱出しましょう。
水量が多ければ、岩壁への激突を避けるのにパワーや的確なコース取りが必要なので自信がなければ避けましょう。
右コース
右の高低差はやや浅く、階段状に駆け下る感じです。
なので、渇水時は岩が出ている部分もあり、途中で引っかかり、バランスを崩すかもしれないです。
勢いよく流れ下るゴロゴロの浅瀬で投げ出されると・・・体へのダメージが怖いですよね。
逆に豊水期は、ほぼ流れのままに行けばよいのでこちらの方が安心です。
というわけで、渇水時は左、豊水時は右が私のお勧めです。
今回は渇水ということで、左を選びました。
どちらを選ぶにしても、高低差に入る前にいくつかかわさなければいけない岩があります。
スカウティング時には、どの岩のどちらを進み、どのコースで高低差に入っていくか、しっかり見定めておきましょう。
目印にする岩を決めておくとよいと思います。
ソロだったり、初心者の場合はポーテージも選択肢です。
さてさて、舟に戻って高低差に向かいます。
遠くに目印の岩が見えてきました。
流れが勢いを増します。
さあ、高低差へ、大体思ったルートで進入です!
ドドドっと駆け下り、抜けた直後に急旋回・・・・
無事流れを脱出。
(カメラの充電がこのタイミングで切れた~!!)
ふぅー、迫りくる岩壁・・・いつ来ても緊張します・・・
N君も無事通過。
(初心者ながら妙にセンスがあり、同じコースで行きましたが、普通初心者はポーテージが無難です…)
これを過ぎると、トロ場と少し広めの川原です。
国道が近いのでちょっと音は気になるけど、人家が遠く気兼ねなく焚火もできて楽しめます。
以前ブログに書いた、親子ツーリングの時はここでキャンプをしてツーリングを終えました。
川原の先でまた一つ瀬(ちょっと強め)を超えると、もう大きな瀬はありません。
最後はゴールに向かってのんびりと、一日を振り返りながら漕いでいきましょう。
難所を振り返り、ホッとしたひと時。
ゴールの方谷駅は左岸側にあります。
上陸ポイントです。
橋の手前に草地の小さな河川敷があり、そこで上陸と着替え、パッキング作業ができます。
ただ、隠れる所があるわけではないので、着替え用の巻きタオル的なものがあるとよいでしょう。
また、地元の方が草刈りをしてくれているようですが、イバラ系のトゲがある草が生えているときがあります。
パックラフトにピンホールが空く可能性があるので、舟を乾かす場所はよく確認しましょう。
終わった・・・
そしてもう一つ。
この辺りでは川下りはまだまだマイナースポーツです。
地元の人に怪しまれないように、笑顔で挨拶、ゴミは持ち帰る、ですね!
パッキングが済めば、道路の高さへ上がる階段もそこにあります。
相変わらず、パッキングは適当感が強い…
階段を上がれば駅は徒歩2分です。
ここ方谷駅は無人駅で、大体1~2時間に一本しか便がありません。
できれば事前に時刻を調べ、その時刻に間に合うようにスタート時刻や休憩のペースなどを調整しておきたいですね。
さて、いかがだったでしょうか?
初心者N君と行く、井倉峡ショートツーリング。
今回のコースタイムは4時間。
途中焚火をしたり、結構のんびりと下ったと思います。
水量は方谷0.88前後。
渇水ならではの体験をすることができました。
逆に増水したタイミングでは、ホワイトウォーターの楽しみが増えることになります。
泊まりで来るなら、終盤の川原でキャンプして、翌朝少しのんびりして、昼前に井倉洞見物をして解散なんていうのもいいと思います。
高梁川井倉峡、オススメです!!
N君。初めてのツーリング、充実していたね!!
おしまい
]]>じゃあ、やってみますか!! ということで、とりあえず軽めのツーリングを目標として始めてみることにしました。
今回は、ツーリングに行くまでの練習のため近所の川とスラロームコースに行ってきました。
近所に住む友人が、パックラフトを始めたい!との事。
じゃあ、やってみますか!!
ということで、とりあえず軽めのツーリングを目標として始めてみることにしました。
とりあえず、3段階でツーリングまでを計画しました。
ちなみに、これらの実践前に「カヌー&カヤック入門」という本を一通り読んでおいてもらいました。
とにもかくにも、まずは舟に触れてもらいましょう。
ということで、近所の川原にやってきました。
舟を膨らませて、パドルの持ち方を確認。
肩幅くらいでもって、ブレードが垂直になるように手首を返してストローク・・・
まぁ、あとは漕いでみてから考えましょう。
とりあえず浅くて流れのない場所で乗ってみます。
乗ってゆらゆら・・・「おお~!」
「早く座んないと安定しないよ。」「おお~!」
「じゃあ、漕いでみようか。」「おお~!進む~!」
「曲がる時は、こんな感じ。いくつかやり方があるよ~。」「おお~!曲がる~!」
あ、案外できちゃうのね。
じゃあ、ちょっと自由に漕いでみましょうか。
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり・・・
右へ曲がってみたり、左へ曲がってみたり・・・
「舟の際をこうやって漕ぐと、もっとうまく進めるよ~。」
「なるほど!なんか想像してたより思った通りに進めてる気がする!」
「じゃあ次は、底の流れでフェリーグライドしてみよう!」
「それなんだっけ?」
「できるだけ川に流されないように横断する漕ぎ方だよ。ついてきて~。」
「おお~。」
「意外と角度を保ててるなぁ。いい感じ。いい感じ。」
優しい流れでフェリーグライドの練習。
中々上手に漕いでいるので、少し移動して、少し流れの強いところも漕いでみました。
歩いて移動
気持ちいい!!
「その先が、本に書いてあったストレーナーだよ。まっすぐそのまま行けば大丈夫。」
ちょっと緊張
なんだかんだ、割とすんなり思った方向へ進めるようになったので、予定を早めて、午後は変化のある流れの中を漕ぐ練習に進むことにしました。
流れの中で漕ぐ練習には、スラロームのコースを使いました。
昔、国体があった時に作ったコースが残してあるそうです。割と近くにあったのに、私自身、今回初めてやってきました。
ここならエディーに入ったり、流れに出て行ったりする練習もしっかりできそうです。
まずは、流れに乗って漕いでみます。
岩に当たらないよう必死に漕ぎます。ガンバ!
いきなり最後まで漕ぎ切ることができました。やるじゃん!
では、次はエディーイン、ピールアウト。
こちらはすぐにうまくいくものでもないでしょう。
まずは、お手本から。(私は特にテクニシャンというわけではありません・・・)
エディーイン
「流れが強いとこうして傾けないと転げ落ちるよ~」
ピールアウト
「こっちも同じで傾けないと転げ落ちるよ~」
お手本終了。
じゃあ、やってみましょう!!
ピールアウト
とりあえず、流されながらも何とかなりました。この安定感はパックラフトならではですね。
繰り返し練習します。
ちょっと様になってきたかも。
呑み込みが早い!さすが若者。
おっと危ない
エディーアウトが中途半端で、流されて岩に衝突・・・と思いきやギリギリセーフ
流される感覚も味わいながら練習を続けました。
途中の人工落ち込みも楽しかったようです(笑)
実は私自身、初めてここに来たのですが、操船の練習をするにはスラロームコースはとてもいい環境ですね。
いきなり川で練習するのに比べてすごく効率的な感じです。
今度自分の練習で来てみようかな(笑)
さてさて、初めてのパックラフトでしたが、ここまで順調に練習ができました。
センスというか、若者ゆえの呑み込みの早さもあったように思います。
というわけで、次はいよいよ3ステップ目のツーリングです!
行先は、私のお気に入りの川、岡山県西部を流れる高梁川の井倉峡です。
時々「パックラフトを始めるにはどうしたらいいか??」とご質問いただくことがあります。
絶対こうでなくては・・・ということがあるわけではないですが・・・
ウォータースポーツにはいろいろと危険なこともあるので、まずはプロの講習を受けるのが一番の近道だと思います。
地域の川を拠点にするガイドさんにパックラフトをやりたいと相談すれば、本人のレベルに応じて教えてくれるところも多いと思います。
早く上手になりたい、自分で自由にいろいろ行ってみたい、という人はどこかで教えてもらうのが断然いいでしょう。
もう一つの方法は、経験者に同行してもらうことでしょうか。
お互いに負担にならないフィールドからであれば、大丈夫だと思います。
その場合、本を読んだり保険に入るなど、様々な準備に主体性をもって取り組むことが初心者の側にも求められると思います。
そういうプロセス自体も楽しみと思えるなら、とても充実感があってよい方法だと思います。
自分自身の経験から言えば、学生時代に部活動でラフトやダッキーでの川下りを始めました。
部活の先輩に色々教えてもらいながら、学生だったので練習量もそれなりにあって、ぼちぼちのことはできていたと思います。
でも、ある時、一度プロの講習を受けてみたらどうなんだろうということで、自分たちの好きな川(北海道のシーソラプチ川)でガイドをされている方にお願いしました。
結果、「こんなことなら早く講習を受けておけばよかった!!」と強く思いました。
ザンベジ川のラフティングのビデオを見せてもらったり、モチベーションもめちゃくちゃ上がったのを今でも覚えています。
その後、やはり講習で学んだことをその場ですべて習得するのは難しいので、反復練習する中で徐々に上達していったと思います。
個人的には、なんでもまずは自分でやってみたいタイプなのですが、プロの力を借りることで、自分でできることを一気に増やすきっかけができる、ということは確実に言えると思います。
]]>ということで、山口県は阿武川中流域の長門峡に行ってきました。
後半は、痛い目にあわされながらも、なんとか舟を進めました。
しかし、道半ばでタイムオーバー。悔しい結果となりましたが、充実感がありました。
ということで、やってきた長門峡の後編。
川下り情報や前半の様子はこちらから。
前回は、ポーテージをしつつも、概ね順調に漕ぎ進めてきました。
さあ、時間はかかりつつもここまではそこそこ順調です。
いや、順調すぎると思ったんですよね・・・
まぁ、実際にはこのあともうちょっとだけ順調に進みました。
気持ちのいいドロップ~!
見通しもいいし、素直に楽しい!
そしてまた、先の見えない閉塞感・・・
相変わらずドキドキします。
なんだ、行けるじゃん。
なんかこんな感じでずっと行けそうなのかなぁ・・・
と思っていたその時・・・
ん?あれ?なんかゴゴゴゴゴ~って聞こえてきた・・・
迷わずスカウティング!
おお~、ドロップしてます!
ホールの右側(写真左)はタコツボっぽい感じで激しくボイルしています・・・
ホール右側は絶対に避けなくては!!
ということで、コースは右から左へ抜けて、ヒョイっと飛び出すイメージで!
いっくぜー!!
あ・・・横からの流れに押されて、右に来ちゃったね!!
あっちゃ~!しかも、そっち向いちゃったかぁ!!
そして横っ腹を食われて・・・ホールに(たぶん)2秒くらい巻かれて・・・
浮上したら眼鏡とヘルメットのアクションカメラが・・・
・・・マウントだけを残して消え去っていた!!(泣)
それなりの場所だと感じたので、行く前はしっかりスカウティングをしたつもりだったけど、うっかり行っちゃダメと判断した方に(笑)
まぁ、その辺が技術のなさってことでしょうね。
でも、ここまで調子よく来ていただけに、つらい・・・特にカメラ・・・
しかし、ホール付近はザッバザバにボイルしていて明らかに探しに行くのは無理・・・(涙)
しかしまぁ、川下りはまだ終わってないのです。
無理なものは無理とカメラをあきらめ、先に進むことにしました。
だけど、ちょっと疲れたな・・・今週寝不足で・・・小休止・・・
眼鏡もつらいなぁ・・・
ま、でもさ、せっかく岡山から来たわけだし、できるだけ楽しんじゃおうかね。
気を取り直して、オラオラ~っと漕ぎ進めます。
(なんか寂しげ・・・)
で、トロ場でぐったり・・・
やばい。やっぱりだるい・・・完全にバテてる・・・
でも力を振り絞ってフネを進めます。
ヨイショ、コラショ・・・
うわぁ、しんど・・・再びトロ場で一息。
もいっちょ!
よっこらしょ!
どっこいしょ!
あわわわ~~
(ここは後ろ向きで進んじゃった・・テヘ)
ふぅ~、また一息~。
景色は最高ですね。
ひ~、もう疲れた~と思っていたら・・・何か見えてきた!
なにか休憩所的なもの??
地図を確認すると、半分ちょっと位のところにある鈴ケ茶屋でした。
まだこれだけしか来てないのかぁ・・・
ちょうど浅瀬になるところでポーテージついでに上陸。
鈴ケ茶屋(当日営業なし)にて、時間は午後3時半。
ちなみに夏場はここでアユの塩焼きや、うどんやなんかがいただけるようです。
着替えてパッキングして、歩いて戻れば道の駅に4時半位か。
夏ならいいけど、この時期まだ4時過ぎたら結構寒くなるんだよなぁ。
割と薄着だしなぁ・・・
うん、潮時だ。本日はここまで!
距離的には、思ってたコースの3/5くらいですかね。
うーん、不完全燃焼! もうパワーないけど(笑)
でも、残った未知のエリアが今後の楽しみだと思うことにしよう!
そしてまたきっと再挑戦しよう!
全然諦めてませんよ~(笑)
というわけで、完全上陸し撤収開始。
遊歩道+休憩所があるので、色々楽ちん。
さっさと着替えて、パックラフトを畳みます。
ちなみに、今回使用したシューズはこちら。
モンベルの沢タビ。
濡れた岩の上をちょいちょいスカウティングやポーテージをすることが想定される場合、やっぱり沢登りをしていた自分的にはこういう履物のほうが安心感があります。
なんだかんだ滑らないです。
今回はあまりなかったけど、やわらかいので泳ぐときもバタ足しやすいです。
パッキング完了!
今回は泊り道具とかもないし、すごくコンパクト!
最近、パックラフトのときはパーゴワークスのカーゴ55をよく使います。
アルミフレームを抜けばくるくる巻いてパックラフトの中にもスポッと入れられて、ライフジャケットとか形がいびつなものでも適当に背負いやすくなっていい感じです。
どうでしょう?適当に突っ込んだだけだけど、まあ、悪くないですよね。
これ、特に私のようにパッキングがいい加減な人にはぴったりな製品だと思います(笑)
パッキングが終わると、日が傾いて、谷を吹き抜ける風が急に冷たくなってきました。
さて帰りましょうか。
しかし、この遊歩道、これ自体がなかなか素敵です。
近かったらぜひ夏に涼みに来たい感じ。
川を眼下に眺めつつ、この瀬はどうだったとか、もっとこうすればよかったとか・・・
あそこで巻かれたな・・・とか。
敗退者はとぼとぼと渓谷を後にするのでした。
ありがとう長門峡!
次はしっかり時間を確保して来ます!!
さて、長門峡下りいかがだったでしょうか。
未知の川、情報の乏しい川では、どういうタイミングでポーテージやエスケープが必要になるかわかりません。
パックラフトの軽さやセルフベーラーはそうした川に柔軟に対応する心強い性能です。
私的には、以前に比べ、不確定要素の多い川下りやアプローチ・エスケープ的にあきらめていた川下りに挑戦するためのハードルが非常に下がったなと感じています。
パックラフトは開拓者に必要な多くの要素を持った乗り物とだと思います。
あなたもぜひ、パックラフトで自分にとっての未知のフィールドを開拓してください!!
おわり
]]>ということで、山口県は阿武川中流域の長門峡に行ってきました。
初めて目を付けてから5年越しの長門峡は、パックラフトの軽さとセルフベーラーの利点が活きるナイスホワイトウォーターでした!!
]]>ということで、山口県は阿武川中流域の長門峡に行ってきました。
3/26 晴れ
水量:阿武川 三谷8.1
下れた区間:丁字(ていじ)川出合淵 ~ 鈴ケ茶屋 3㎞弱
所要時間(帰路含まず):2時間ちょっと
使用パックラフト:Gulkha (Tizip付き)
急に暖かくなった3月下旬。桜も満開目前のうららかなタイミングでした。
別の用事で山口県山口市に滞在予定だったのですが、
もしかして用事が早く済んだらどこかでパックラフト出せたりして・・・
という、淡い期待でとりあえず家族に内緒でフネを車に入れて出てきました(笑)
(中段左がパックラフト一式、ザック一つで完結!!)
そういうのもパックラフトならでは!
さて、山口といえばかつて日本海側の萩に行ったことがあり、自然がいっぱいでいいとことだなぁというイメージがありました。
火山岩や石灰岩など、地質に非常に多様性があり、地形的にも面白い場所が多いです。
元々、長門峡を川下りの対象にピックアップしたのは、その萩を訪れた際、城下町を包むように流れる阿武川(というか萩が三角州)が印象的で地形図等で調べて、山間部の峡谷エリアがもしかしたら川下り的に面白いかもと思ったからでした。
ちなみに、萩は阿武川の運んだ土砂でできた三角州で、長門峡にも比較的新しい時代の火山とその堰止湖の決壊という面白い地質学的ストーリーがあります。
さて、久々にそんなことを思いだしていたところ、長門峡が今回用事で訪れる場所から30分くらいで行けそうなことが分かりました。
というわけで、初めて目を付けてから5年越しくらいでしょうか・・・目的地を長門峡にロックオン!
で・・・
改めて詳しく調べてみると、一応観光地になっていて、峡谷沿いに遊歩道がありました・・・・(苦笑)
うう~~ん、ちょっと開拓感や隔絶感がないなぁ・・・という気もしますが・・・・
まあ、これまで川下りの対象にはなってこなかったっぽい(たぶん)し、途中どこからでもエスケープができるのは利点だと・・・ポジティブに考えていくとしましょう!!
想定コースの総延長は大体5キロちょっと
長いか短いかは、使える時間と状況次第・・・
いや、こういう川では、まずまともに下れるかどうかを心配するべきでしょうね(笑)
以上・・・すいません。自分の興味があったせいか、前置きが長くなっちゃいました(笑)
午前中になんとか用事を済ませ、ちょうど12時ごろ道の駅長門峡に到着!
ここの隅っこに車を置かせてもらって、とりあえずスタート地点を確認。
阿武川は国道沿いの開けた地形で逆向きに流れる川と合流し、険しい谷へほとんど90度に曲がって長門峡がスタートします。
直感的にもなんだか不思議な感じがする地形です。
大昔の火山の堰止湖の決壊により生じたということです。
胸が熱くなりますね!!
水量はどうでしょう。
うーん、多くはなさそうだけど、パックラフトならぎりぎり大丈夫じゃないかなーという感じ。
渓谷の中は深いところもあるかも・・・?
まあとにかく、行ってみないことには分かりませんね。
ということで、戻ってご飯を食べてから、茂みでこっそり着替えて、河原へ移動!
今回は、途中で引き返してくる可能性も考えて、TIZIPの中にザックと着替えを収納してからのポンピングです。
(濡らさずに、しかも安定性を増す形で荷物が運べる便利なシステムです)
ちなみに、今回持ってきたのはセルフベーラーのホワイトウォーター向けパックラフトGulkhaです。
何が起こるかわからない開拓的な川下りでは、パックラフトの軽さとセルフベーラーの対応力が力を発揮します!!
さあ、まずは大まかに膨らませて、川で冷やして、ハンドポンプで仕上げポンピング。
ホワイトウォーターでは固めに仕上げたほうが走破性能が高くなります。
途中で追加ポンピングすることもあるので、いつも小型のハンドポンプをコックピット後部に積んでいます。
Gulkhaの一体型フロアは、挿入式のフロアよりも頑丈で結構固くできます。
(ただし、あんまりやりすぎると、やはり中の接着がはがれます・・・固さを確認しながらやりましょう。)
さーて、ポンピングが終わったら、コックピット後部にバッグをのせて、ヘルメットをかぶって出発です!!
ドキドキ・・・
さて、午後1時過ぎ、川下りスタートです!
スタート地点の丁字川出合淵は、2つの川が合流し90度曲がって渓谷に入って行きます。
まさに、丁字です。
いやー、渓谷だな~。
先の見えないドキドキ感がたまりません・・・緊張します。
と思ったら、しばらくは直線的で、しかも浅め・・・
あれ、なんか拍子抜け・・・
とりあえず、進めるときは進むか。
少ししたら、カーブになって、その先から「ザザー!」と音が聞こえてきました。
いよいよ来たなあ!
とりあえず上陸して、スカウティング!(偵察)
先を見通すと、大体状況は見えていて、しばらくは本流に乗っていればよさそうです。
というわけで、再乗艇&GO!
イヤッホウ!!これこれ~!!
オープンデッキのセルフベーラーは乗り降り楽ちん!
スカウティングの多くなりがちなホワイトウォーターでは乗り降りがめんどくさく無いことはとても重要です。
さてその後は、落ち込み多めの瀬とトロ場が交互に現れます。
その度に、スカウティング、パドリング、スカウティング、パドリング・・・
落ち込みが連続する場所は途中で沈したらつらいので緊張します(笑)
困ったのは、岩で狭まった流れの真ん中や落ち込み直後に岩が顔を出しているパターンが多かったこと。
ここはすれすれでヒヤッとした~(笑)
スカウティングで、自分にはどう見ても岩に激突する未来しか見えない(笑)
・・・という箇所はポーテージしました。
パックラフトはとにかくポーテージが楽!
その下も無理ぽ、と判断。
狭くてパックラフトがチョックしてバーストしちゃうかも・・・という感じ。
カヤックサイズの幅かなぁと思ったけど、写真で見ると行けそうだったかも??
そんで時々ほっと息のつけるトロ場。
紅葉シーズンはきっと素晴らしい景色だと思います。
でも、トロ場はそれほど長く続かない・・・
さて、またその先はどうなっていることやら。
こういう感じ、まだまだ続きそう・・・
というか、時間と距離確認したら、午後だけでは5㎞がかなり厳しそう・・・
いやしかし、ここまでは割と順調です。
なんとか漕ぎ抜けてます。
めっちゃ楽しかったです。
ここへんまでは・・・
そう、実はこの後、眼鏡と頭につけていたアクションカメラを同時に失うという悲しい事件が・・・
続きは次回!
]]>タンデムツーリング艇でやってきた瀬戸内海の小さな半島。
強風に荒れた夜が明け、2日目の復路。
今度は弱いながらも追い風で、念願のパックラフトセーリングをすることができました!
タンデムツーリング艇でやってきた瀬戸内海の小さな半島。
前回ブログの往路は、おおむね順調だったものの、向かい風のためセーリングだけはかなわず。
一夜明け、2日目の復路。今度は弱いながらも追い風で、念願のパックラフトセーリングをすることができました!
夜明け前、目を覚ますと、昨夜の強風が嘘のように、すっかり穏やかな海に戻っていました。
たき火で体を温め、水平線に日が昇るのを待ちます。
(漁船など、海の生活はすでにスタートしています)
実は、ここをキャンプ地に選んだのは、湾が東向きだったためで、2人で朝日をじっくり眺めたいと思ったからなのでした。
ただ、水平線から登る朝日ではなかったです。想定外(笑)
けれど、なかなかの朝日を拝むことができました。
朝の定番はラーメン。
今回は磯でカメノテを採取し、具として投入しました。
(いっぱいいます)
プリッとした食感とカニのような味わいで、出汁もなかなか。
高級食材として扱う国もあるそうです。
食後の一休みが終わり、荷物をパッキングしたらいよいよ帰路につきます。
海や風の状況はどうでしょうか。
風はゴールの方にある程度向いていて、湾の外を見ても海は落ち着いています。
コンディションは良さそうですが少しドキドキします。
往路ではスルーした浜が見えてきました。
改めて見ると、なかなか雰囲気がいいです。
ちょっと寄り道してみることに。
また来たら今度はこっちもいいかもね。
少し、散策して再出発。
このまま何事もなくすいすい帰るのかな~と思っていたら、直後に状況が一変!
半島の先端から側部への角付近で、往路のときには見られなかった非常に強い流れができています。
方向は進行方向と逆で、川さながらの驚くような早さです。
「ひえ~なんじゃこりゃ~!」
ずっとこれだったら半島の裏に回った方がいいかも・・・と一瞬よぎりましたが、その流れは局所的で、少しの間頑張って漕げば抜けることができました。
頑張って漕いだのもありますが、舟の直進性・スピードが物を言ったような気がします。
「なんかすごかったね・・・」「海ってこんなスピードで流れてるんだね・・・」
瀬戸内海の怖さの一端を見た気がしました。
瀬戸内海の各所では、本当に驚くような潮の流れをよく見かけますが、やはり上から眺めるのと、舟に乗って身を投じるのでは迫力が違います。
瀬戸大橋建設の際は、難しい海況に対応するため、地元の島民の知識経験が非常に重要だったと聞いています。
(島の民宿のオジサン談)
怖さもありつつ、興味深いですね。
ローカルな現象も色々勉強したら面白そうです。
でも、そっちを本気で追求しようと思ったらシーカヤックですかね(笑)
半島の側部に出たら、あとはほぼゴールに向かって一直線です。
風は弱々しくも、進行方向に対して45度程度の追い風。
角度あるけど・・・何とか・・・行けるのかな・・・??
とりあえず、セールを広げてみます。
ファサ~~
一応・・・広がりました。
が、風が弱くて安定しません。
うーん、どうしようかな・・・
風を受けないセールを持つのはストレスでしかありません。
あれ?でも、そうこう考えているうちに、だんだん風が強くなてきたような・・・
「もう一回やってみる?」
「そうだね」
バサッ!
やったーーー!
今度は風を受け止め、しっかりとセールが広がりました!
あれ?でもこれ進んでる・・・?
風が弱いこともあって、みるみる進んでいくような感じでもありません。
そこで試しに、水に手を入れてみました。
おおぉ!!
確かに流れを感じます。
風の力で、しっかり進んでいるではありませんか!
しかも、角度のある風でも時々パドルでラダーを入れてやれば、それほど回転したり曲がったりという感じでもなく、そこそこ舟を向けた方へ進んでいきます。
おそらく、舟の形状とスケグ×2が効いていると思われます。
これは気持ちいい!!
しかし、一通り盛り上がると、セールの紐を持つ手がつかれることに気が付きました。
(「腕つかれた~。代わってー。」)
さてどうしましょ。
前のパドルはもう使わなくて済みそうなので、パドルにくくってセールの位置を保持してみることに。
これで良し。あ、なんか割といい!
セーリング・・・
楽なこと以上に、風の力が推進力に変わることが楽しく、うれしく、素敵です!
(でも、やることが減って後ろの人はアクビ・・・)
後はゴールまで、のんびり話をしながら、風の力でじわじわと進んでいきました。
結果的に、セーリングした区間は、往路の半分程度の時間で進むことができました。
いやー、風向きもよかったんだろうなぁ。
「パックラフトツーリング&セーリング in 瀬戸内」はいかがだったでしょうか?
今回、海でのツーリングやセーリングの面白さを知り、もっといろいろな場所や状況で試してみたいと思いました。
一方、流れのはやい潮流をパックラフトで初めて体験し、海の怖さの一端を感じました。
川と違うのは楽しさだけではありません。
フィールド特有のリスクに対して、道具や技術の限界を想定・実践・反省し、慎重に自分の行動範囲を広げる努力をしていきたいと思いました。
改めて、色々と勉強する価値のある魅力的なフィールドだなぁ、と感じました。
そうそう、釣りももうちょっとやってみたい!
ではでは今回はこのへんで~
店長
海水浴に行けなかったこの夏。
タンデムツーリング艇で是非やりたいと思っていたのが・・・海の親子ツーリング&パックラフトセーリング
というわけで、瀬戸内海の小さな半島へ行ってきました!
]]>海水浴に行けなかったこの夏。
タンデムツーリング艇で是非やりたいと思っていたのが・・・
海の親子ツーリング&パックラフトセーリング!!
というわけで、瀬戸内海の小さな半島へ行ってきました!
場所
瀬戸内のとある半島。
スタート 半島の付け根の小さな港
ゴール 半島の先の小さなビーチ
先端までは約2㎞。
所要時間
往路 約2..5時間 弱い向かい風
復路 約1.5時間 弱い斜めの追い風(円形セールがかろうじて使える程度)
(持って行っていた地図です)
今回、海で使うのは初めてだったので、どういう使い方がいいのか、川でタンデムを使った感触等を踏まえて色々考えてみました。
まず、基本的なパックラフトの性質であるこの2点。
・風の影響が大きい
・直進性が低い
海に特化したシーカヤックなどの逆を行く特徴です。
というわけで、同じことをしようとしてもすぐに限界が来そうです。
でも、海では全く使えないかというと、そうでもないと思っています。
特に、比較的直進性の高いタンデム艇やシングルでも長めのタイプは色々と遊びようがあるのではないでしょうか。
まずは安全側から、徐々に能力の限界知り、経験を重ねながら行動範囲を見極めていければと思います。
特に今回は、子供と乗るということもあり、困った時の退路をしっかりと考えて、島ではなく半島沿いにコースを選びました。
(今回選んだ半島には、先端近くまでは歩いて帰れる道もあります。)
先に限界の話をしましたが・・・(笑)
シーカヤックなどと比べていいところもいろいろあります。
・持ち運びが楽でスタートとゴールの自由度が高い
・大きな保管場所がいらない
・広いコックピットで、のんびりしたり、遊び道具もポイポイ積める
・幅が広く安定性が高い
最後の安定性が一つ大きなポイントで、シーカヤックに比べるとかなり幅広です。
今回トライしたパックラフトセーリングは、その安定性を利用したものです。
風が推進力になれば、それ自体が一つの楽しみになりそうですよね!
他にも、アイデア次第でシーカヤックに負けない色々な楽しみ方が見つかると思います。
今回は、当店Traverseシリーズより、直進性とスピードを重視したツーリングタンデムAlbatrossを使用しました。
直進性とスピード・・・ちょっとパックラフトらしさに抗ってみた感じもします(笑)
具体的には、以下のような特徴があります。
・ロッカーの無い尖ったバウ
・重量の分散の工夫
バウの特徴は見た目の通り、水を切って進むための形状です。
重量バランスは、バウに配置したジッパーが大きな意味を持っています。
単純にひとが2人シートの位置に座ると、最も荷重の少ない場所はバウになります。この状態で水に入ると、バウはやや浮いた形となり、尖った形状を活かすことができません。
そのため、バウに荷物を収納し、全体に重量バランスを分散しつつバウの浮き上がりを防ぐことで、水を切り裂き、直進性とスピードを生むバウの形状を活かしています。
荷物はバウの上に外付けもできるのですが、内部に収納することで、風の影響を減らし、セーリングなどのプラスアルファをセットするスペースも生まれます。
実際に、回転性の高いホワイトウォーターモデルと比べてみると、その差は歴然。
舟の長さとバウの形状が相まって、左右のブレは少なく、すぐにスピードに乗ってくれます!
そして、これです!
海外の人がやっている映像を見て以来、ずっとやりたかったんです。
でも、風に流されやすいパックラフト、実際にはどうなのかな?とは思っていました。
今回はセーリングに備え、ある程度斜めの風でも推進力に変えるため、バウとスターンにスケグを取り付け、できるだけ直進性を強化してみました。
スケグは、取り付け位置の検討も兼ねていたので、今回は強力ガムテで貼り付けただけです。
(帰宅後、ベースを張り付けて簡単に取り外しができるようにしました。スケグのお求めはこちらから)
ちょっと前置きが長かったですね。
やってきました。砂浜です。
荷物を積んだらそれなりの重量になるので、水際の近くでキャンプ道具等の収納をしました。
膨らんだら乗り込んで出航。
暑い時期は、日が当たってパックラフトがかなり温まるので、出航して少し冷えたら追加ポンピングが必要です。
「よーし、まずはあのトンボロのキワを目指そう!」
「トンボロって何?」
「陸に繋がってる島みたいなものだよ。」
「・・・?」
こんな時、まず地図と地形を一緒に確認し、二人の共通認識がを作るのがタンデム艇では大切です。
ダイレクトにトンボロのキワへ向かうので、徐々に浜から離れていくと、少しの距離でもそれなりの緊張感というか、心細さが生まれます。
「なんか離れちゃったね・・・」
そして、最初に感じたのは、景色が開けていることもあり、前に進んでいる感覚が川下りと比べるとかなり遅いということ。
微風ながら向かい風なこともあり、少し心配になりました。
でも、落ち着いて一つの対象を見ながら進むと、それなりに速度が出ていることが分かり少し安心。
進んでいることが分かれば勇気が湧いてきますが、先は長いので子供が頑張りすぎないように制止しながら、ぼちぼちペースで漕いでいきました。
で、セーリングはどうしたかって?
往路は弱いながらも正面からの向かい風だったので・・・断念しました!
海岸の見どころは、やはり岩の造形です。
瀬戸内海では、花崗岩の場合が多いですが、まるで人工的に切り出した四角い岩や、岩盤劣化部の浸食で出来た小洞窟など、時には上陸して寄り道するのも楽しいですね。
色々寄り道するの楽しいけど、とりあえず明るいうちにキャンプ候補地を確認しておきたい、ということで先を急ぐことに。
寝床が決まるまではなんとなく落ち着きませんね。
(沖合には離島。いつかは・・・)
半島の先端へと回り込むと、小さなビーチが見えてきました。
「これはちょっと狭いかな」
「そうだね」
「次行ってみようか」
地図を確認して、さらに進んだ第一候補に向かいます。
ほぼ隣接しているので、すぐに到着。
「いい感じだね。上陸してみよう」
「わー!ビーチで泳ぎたーい!」
ということで、第一候補だった浜をキャンプ地に決定し、子供は海水浴、お父さんは薪集めやテントの設営に勤しみます。
一通り準備ができたので、日暮れまで釣りをすることに。
ビーチの投げ釣りで、ぼちぼちサイズのキスを数匹釣ることができました。
釣りは久々だったけど、なんとかお父さんの面目が保たれました(笑)
そして徐々に日が暮れ、たき火開始。
釣れた魚やソーセージを焼きながら、夜に変わっていく空を眺めます。
と、ここまではよかったのですが、この後どんどんと風が強くなってきました。
あまり酷くならないうちに焚火を鎮火し、テントへ避難。
ところがテントの中も風が吹き抜けて全く安らげない状況!
子供に目をやると、表情に不安がにじんでいました。
実は、いつも使うのがブラックダイヤモンドのモノポールテントなのですが、下に隙間があり、よく言えば通気性がよいのですが、風が強いとなんだか落ち着かなないという・・・
というわけで、入り口付近の一部を残して、ビーチの砂を盛り隙間を埋めました。
これで風も防げて一安心。
学生時代、北海道の冬山で雪を使ってやったのを思い出しました(笑)
ごうごうと風の吹く中、娘にとっては初めての避難的キャンプ。
バタバタとはためくテントにやはり不安な様子。
「テント飛んで行かないかな・・・」
でも、夜風が強いのはアウトドアでよくあること。
むしろ、こういう時間も楽しまなくてはいけません。
せっかくなので「こんな時だからお父さんに聞いてみたいこと!」を聞いてみると、「外国に行った時の話」とリクエスト。
「じゃあ大学生の時の学生時代のアフリカ旅行の話をしよう。」
面白おかしな昔話を聞いているうちに、風の怖さも和らいだようで、そのうち眠りにつきました。
さて続きはまた次回。
復路は何とか、セーリングもできましたよ!
お楽しみに。
(復路はこちらから)
という企画の後半。
川下りの中盤~、ゴール、そしてキャンプです。
]]>という企画の後半。
川下り中盤からゴール、そしてキャンプまでです。
(前回のブログはこちら)
さて中盤からは、所々で2級前後の比較的易しい瀬が現れ、軽快な川下りを楽しめます。
ある程度の操船さえできれば、子供を前に乗せてそれほど危なげなく、かといって退屈しない程度に波をかぶり、ワイワイと親子ダウンリバーが楽しめます。
(前の人、ヘルメット外してましたね…これは悪い例です…)
ただ、ゆったりノンビリのツーリングではないので、勾配の大きな所や、川の屈曲部、岩のゴロゴロと出た所などでは、スカウティングによるルート確認が大事になってきます。
操船自体に慣れた人であれば、舟の上で膝立ちしたり正座したりして、少し目の高さを上げながら進むことで、上陸せずともルートの検討・決定を同時進行で行けるレベルだと思います。
それができれば、川下り的にはよりスムーズです。
船上である程度のスカウティングができるのは、オープンデッキやセルフベーラーの強みです!
(こんな川におススメなパックラフトはこちら)
ちなみに、水位が今回位(方谷1~1.1m程度)であれば、基本的にサイブレイス(足の固定バンド)は必要ないと思います。
膝立ちスカウティング。足で立っちゃう人もいます。
(写真の人、泳いだ直後でメット外してます・・・)
子供たちも慣れてくると、
「あっちから行った方がいいんじゃない?」とか、
だんだんそれっぽい事を言うようになってきます。
でも、流れが緩くなると、やっぱりすぐ飛び込んで泳ぎ始めたりして(笑)
「川下り」は大人が言っているだけのことで、子供たちにはその時一番楽しそうなことをするしか頭にないのかも(笑)
そんなとき、大人は一緒に遊びつつも、周囲の流れや、水深などをみて、危険個所を把握しましょう。
夢中で遊んでいるうちに瀬が近づいていたりすることはよくあります。
また、舟が流されるとすごーく大変なので、離れるときはしっかり何かに固定しましょう。
そうそう、あとはヘルメット。
「泳ぐのに邪魔なんだもん」とかいう理由でいつの間にか外していたりします。
瀬に突入する前には、確認して被らせましょう!
(最初の動画は悪い例です…その時は気が付かなかった…)
今回ゴールに設定した川原の直前に、このコース最大の危険があります。
広石橋という橋のすぐ後で、橋の向こうに大きな岩壁がそそり立っており、場所としては分かりやすいです。
(危ないのは奥に見える流れ。下ってる映像はなかったっす・・・)
一見それほど危なくも見えないんですが・・・
ここの何が危険って、アンダーカットに本流が直撃してるんです!
舟が崖に直撃したらギュギュ~ッと吸い込まれそうなやばい感じがビンビンします。
さて、流れはまずある程度の川幅から、左右に流れが分かれます。
流れの本流を選ぶなら左岸川に進むのが正解っぽいのですが、これが危ないコース。
流れは、ある程度幅を絞られて、少し落差で勢いを増し、直後に向いの岩壁に直角に直撃しています。
そして、水面で壁にぶつかったように見える流れは、実はその大半が水面下のえぐれた部分に潜っていて、おそらく大きな力で下に引きずられると思います。
中で引っかかるかどうかは分からないですが、絶対に避けたいポイントです。
(絵心がないですね・・・)
詳しくは知りませんが、ここで過去に事故があったという話もあります・・・
水量の多いときは一層の注意が必要です。
というわけで、コースは右岸側を選択。
こちらは、やや浅く、岩がちらほら顔を出しています。
そして最後はやや浅い中での階段状の落差があります。
うまいこと舟の向きをキープできないと、最後の落差でフリップしたら岩の上をゴロゴロ引きずられて、たぶん擦り傷・打撲をくらいます。
普通の沈じゃなくて、けっこう痛いと思います。
ただ、ある意味これもこのコースのハイライトの一つなので、コントロールに自信のある人は右岸コースをいきましょう(笑)
子供がいたら・・・ポーテージが無難です。
ここはスカウティングもポーテージも簡単です。
難所を越えると、もうゴールの川原です。
川原の前は広いトロ場なので、子供たちはまだまだじゃぶじゃぶ遊びます。
パックラフト君たちはお疲れさん。
さて、大人たちはここからがもうひと仕事です。
明るいうちに急いでテントを立てて、薪を集めます。
でもこういう時に、子供だけにしないように気を付けないといけません。
大人のどちらかが必ず目の届く範囲にいる様に行動しました。
とにかく、川では何が起きるかわからないですからね。
薪さえ集まれば、やっとビールを解禁!
やっとのんびりできるぅ~~!!
ひとまずクールダウン!
飯を食い食い、薪をくべくべ・・・
暗くなったら花火でフィナーレです。
夏休みの思い出らしくなってきました(笑)
そして、また焚火を囲みます。
川のせせらぎをバックに、夜風に吹かれ、揺れる炎や満天の星空を眺める幸せ・・・
子供たちも感じてくれたでしょうか・・・
今日は一日頑張ったね。
さーあ、子供たちが寝てからは大人の時間。
久々なので、お互いの仕事や家族の事、仲間のおバカな近況など・・・
こういう時間はあっという間ですねぇ。
酒もすすみます。
この日も例のごとく、いつのまにか焚火の前で寝ていました。
朝が来ると、火を復活させてラーメンで体を温めます。
ただのインスタントラーメンだけど、やっぱりこういう場所だとおいしく感じますね。
さて、大人だけならここからもう一漕ぎするところですが、今回はこれで終了です。
食後に一休みしたら、お片付け。
そして最後に井倉洞に戻って、井倉洞観光。
これはこれで盛り上がりました(笑)
以上、夏休み特別企画。
親子でパックラフト&キャンプ in 高梁川でした!
子供と川下りって、時間・計画・技術など色々な意味で余裕が必要です。
そして、川下りの道具以外にも、キャンプの道具や、子供の色々・・・荷物も多くなりがちで大変・・・
でも、パックラフトなら、そうしたハードルをいくつも下げてくれます。
ぜひ、パックラフトで子供との特別な思い出を作ってください。
これから始めたい人は、まずは講習か経験者に操船技術などを教えてもらいましょう!
大人だけで行くときは、もう少しコースを長くとると、より充実した川下りになると思います。
おススメは、スタートが井倉駅より一駅北のJR石蟹駅、ゴールがJR方谷です。
ホワイトウォーターを楽しむなら、方谷1.5mくらいがいいと思います。
ではでは。店長(^▽^)/
]]>というのが今回の企画。
川原で遊ぶのも楽しいけど、やっぱり川下り独特の冒険感ってものを味わわせてあげたい。
そして、将来の遊びの仲間になってくれたらうれしいなぁ・・・と淡い期待を込めて・・・
今回は岡山県随一(ほかにあるのか??)の川下り好適エリア、高梁川の井倉峡へ親子×2でのツーリングに行ってきました!
]]>というのが今回の企画。
川原で遊ぶのも楽しいけど、やっぱり川下り独特の冒険感ってものを味わわせてあげたい。
そして、将来の遊びの仲間になってくれたらうれしいなぁ・・・と淡い期待を込めて・・・
今回は岡山県随一(ほかにあるのか??)の川下り好適エリア、高梁川の井倉峡に親子×2で行ってきました!
大人の相棒は、学生時代の探検部の仲間K君。
かつては一緒にダッキーで北海道の様々な川を下った仲です。
結論から言うと、大人だけの時に比べて、当然すごく気を遣うし、準備も大変でした。
でも、子供たちにとって本当に楽しい経験になったようで、いつもとは違った充実感や喜びがあったような気がします。
距離 約6㎞
スタート 井倉洞、橋の下の川原
井倉洞の駐車場に止めたい場合は、洞窟観光をしましょう。「ちょっと川下り終してから洞窟入ります!」とひと言。
ゴール 川の屈曲部にある川原
ゴールの河原は、小さな砕石工場のようなところの南側に川へ降りていく道があり、国道から入ってすぐに車を数台停められるスペースがあります。河原の近くまで下りてしまうとスタックするかも。
所要時間 約4時間
途中昼を食べたり、子供を泳がせたりしながら、のんびり下っています。
テレメータ水位 方谷0.9~1.1m位
中盤からは2級前後の瀬とトロ場が交互に現れ、適度に波をかぶる軽快な川下りが可能な水位です。これより少ないと歩く必要があるかも。
方谷1.5mくらいあるとバンバン波を浴びるホワイトウォーターになります。
(滅多になりませんが)
石灰岩分布エリアが多い中国地方には洞窟(鍾乳洞)が沢山ありますが、岡山県で洞窟といえば・・・
やっぱり井倉洞!!
でーん!!
入り口付近の豪快な滝がカッコいい洞窟です。
でも・・・実はこれ・・・人工滝なんです!!
逆に驚きですよね(笑)
工事は昭和初期で、当時の記録には残っていますが、岡山県人でもそれを知っている人はほとんどいないと思います。
さて、井倉洞への通路の脇で洞窟目当ての人々に見守られ、インフレーショーン。
もう川についた時点で待ちくたびれている子供たち。
「ねー、まだ―?」が止まりません。
“電動ポンプ持ち”という仕事を与えました。
そういえば、子供と乗るときって、インフレーションバッグを使ったことが無いですね。
仕上げ、階段から下に降りて冷やしながらポンピング。
で、そのGulkha、基本は1人乗りなんですが、今回は前に子供(幼稚園児、3年生)を乗せました。
小学校低学年くらいまでなら何とかなります。
重量的(80+33kg位)にはまだいけそうですが、スペース的に今季が限界かもと感じました。
さて、舟が膨らんだら、早速滝見物と行きましょう。
いやー、何度も見ていますが、なかなかの迫力です!
今回は、ちょうど夏休みだったので、河原には井倉洞目当てのたくさんのお客さんが・・・
「なんじゃあれは!?」という目線を浴びつつ、滝を間近で体感します。
ただしこれ・・・雨の後には注意が必要です。
井倉洞の入り口のおばちゃんによると、雨の後には滝やその周辺の崖の上から落石が降ってくるときがあるそうです。
かなりの大きな崖なので、ヘルメットがあっても石が直撃したら死んじゃうと思います。
たとえ晴れていても、崖の下ではマッタリしないようにしましょう!
最大の見どころの滝を過ぎると、ほんの数十m先の崖下に短い洞窟があります。
トロ場だし、ちゃんと一方通行で出られるようになっているので安心して入れます。
洞窟内部は、石灰岩の独特の岩肌が見事にダンジョン感を演出していて、短いながらもこのコースのハイライトの一つとなっています。
中に入ると、石灰岩の侵食された独特の岩肌を見ることができます。
うろこ状の細かい凹凸がきれい。
白く磨かれた部分は、触ってみると意外とスベスベしてます。
流れも緩いので、子供に操船を任せてみても面白いです。
洞窟ゾーンで一通り盛り上がった先からが、川下り的には本格スタートです。
すぐに見えてくる鉄道橋の下あたりには、流木などの障害物があるので、コース取りに注意しましょう。
橋の下を進むと、すぐにまた石灰岩の崖が現れます。
崖の水面近くは、川の流れで浸食されアンダーカット状にえぐれています。
(半洞窟のような、くぼんだ状況。洞窟的にはノッチと言います。)
特に水量が多い時には、下に引き込まれる危険な流れができている場合があるので、舟が崖にぶつからないように距離を保つ必要があります。
流れが緩くなると、子供たちはすぐに川に飛び込んでしまいました。
人の入れる穴として残った洞窟だけでなく、形成過程で穴ではなくなった“くぼみ”や、岩の割れ目など・・・
いちいち近くに寄ってみて、見て触って、時には中に入ってみたり。
時々、飛び込んだり。
岩肌を眺めたり。
よ~く探すと、一部につららやカーテン状の鍾乳石も見つかる場所があります。
洞窟だけではない石灰岩特有の景観、いかがでしょうか?
石灰岩はもともと海の中で生まれた岩石ですが、サンゴや貝などの生き物が作り出した石が、こうして陸上で渓谷を作っていると思うと、なんだか不思議な感じもします。
川下り自体が面白くなってくるのはこの先からですが・・・
続きはまた次回のブログで!(後半はこちらから)
パックラフトの代表的な楽しみ方といえば、やっぱりホワイトウォーター!
どんぶらこっこと大波を越え、沸き立つホールと突っ込む興奮は川下りならではですね!
というわけで今回は、前回の金木戸川から一週間後、せっかく用事で岐阜まで来ていたので、梅雨明けからひと段落した飛騨川に行ってみました。
]]>パックラフトの代表的な楽しみ方といえば、やっぱりホワイトウォーター!
どんぶらこっこと大波を越え、沸き立つホールと突っ込む興奮は川下りならではですね!
というわけで今回は、前回の金木戸川から一週間後、せっかく用事で岐阜まで来ていたので、梅雨明けからひと段落した飛騨川に行ってみました。
下った範囲は、JR下呂駅~焼石駅間。
中山七里と言われる区間で、約20㎞、6時間弱の川下りとなりました。
水量は、下呂市の南、白川口で0.90mとまだ増水が治まりきらない、やや多い状況。
車で何カ所か覗いた感じでは、かなり期待できそうです!
(ちょっと写真で見えてないですね・・・)
ちなみに、こちらが梅雨前の渇水状態。白川口0.50m前後です。
この水量だと、所どころ歩かないといけないかもしれないですね。
水はきれいなので、ツーリングならいいかもしれません。
国内有数の温泉地、下呂温泉。
旅の始まりは、下呂駅前の有料駐車場に車を停めて、飛騨川河川敷まで徒歩10分弱。
(今回も自転車は関係ありません)
パックラフトや着替え一式をザックに背負って歩きます。
河川敷についたらインフレーション。
この日はどこからでもスタートできそうでしたが、水量が少ない場合、スタート地点は少し下流になるかもしれないです。
さて、市街地を抜けるまで、河川敷には部活動の学生など、朝活の人たちがちらほら。
「何だあれは?」という目で見られます。
笑顔で手を振りましょう!
川はしばらく南へ進みます。
スタートから5㎞程にある支流竹原川との合流部付近で、川は大きくカーブします。そこまで大したものは無いかなと思っていたんのですが、案外そうでもありません。
河鹿橋大橋~帯雲橋までは、心の準備もないまま、大きな波に襲われました。
やっほいやっほい!しぶきを受けて目が覚めます。
さあ、これからだ!という感じがしてきます。
帯雲橋を越えると、とうとう中山七里に入っていきます。
中山七里・・・なんとなく素敵な女性をイメージしたあなた・・・同類です(笑)
地質的には(実は専門分野・・・)、濃飛流紋岩という超巨大な火砕流の冷え固まったカッチカチの岩盤が分布しています。
屏風岩に代表される中山七里のダイナミックな景観はその強固な岩盤が作り出したんですね。
そして、その硬さが所々で川幅を狭め、川下り的にもダイナミックな流れを演出してくれるわけです。
楽しい川下りは大地の恩恵ですね。
さあ始まりました。中山七里突入です!
いよっ!待ってました!スプラッシュ!!
いい感じの瀬が断続的に現れます。
ある程度見通しのいいところでは、パックラフトの上で膝立ちして、先々のルートを決定します。
(写真撮り忘れたので、別の時の写真です・・・)
この膝立ちスカウティングができるところは、セルフベーラー艇の特筆すべきメリットです!
距離の長い川下りでは、上陸回数の違いでトータルの時間に結構差がでます。
そして、これは!!?というところでは、やはり上陸してスカウティング。
流れや、ホールの状況を確認し、どんなルートをとるかじっくり考えます。
ちなみに、ここでちょっとひねくれたルートを行ってみようと考えてみたんですが・・・・
行ってみると、全然違うイメージになっちゃって・・・なんだかしょうもない感じに沈。
まさに策に溺れるとはこのこと・・・
あーあ。こんなことなら、ホールのど真ん中に突っ込んじゃえばよかった(涙)
これが今回、唯一の沈となりました。(振り返るとより悔しい・・・)
で、でも・・・まあまあリカバリーは早かったかな・・・(^▽^)/
この水量だと、普段はトロ場かなというところも、ぼちぼち流れていたり、思わぬところに強いボイルが発生していたり、それなりの緊張感があります。
前方確認よーし!で行きましょう。
「右寄りから真ん中へ抜けて、カーブの裏で右岸のエディーにはいろうか。」などと言っているところです。
少し進むと谷が開けて、眺めた先の川の中に人工物らしきものが見えてきました。
とりあえず上陸して、スカウティングです。
危険個所を把握し、流れを読んで、人工物を避けるルートのイメージをしっかり作ってから突入します。
国道に釣鐘園という食事処があるあたりで、道路から降りられる小道があります。
他にも、川中の巨石で流れが複数に分かれていたり、高低差があったりして、ある程度歩かないと全容が分からないようなところがちらほら。
やはり川下りは、しっかりと岩場を歩ける靴がおすすめですね。
ちなみに私はモンベルの沢用フェルト地下足袋がメイン。
でも、ここならラバーソールでもよかったですね。
ちなみに、沢足袋は、形的に靴よりもバタ足力が高く、再乗艇が楽な気がします。(気のせいかも・・・)
さーてどこから行きましょう。
ど真ん中オラオラルート、リスク回避ルート、テクニカルなルート・・・
流れを読んで、ルートを考えるのも川下りの大きな楽しみの一つですね!
その次の瀬では、よく見えていなかった斜めのストッパーウェーブにはじかれて、ぎゅぎゅぎゅーっと横滑り。
普通にミスってるんですが・・・まぁ、なんとかなったからよし(^▽^)/
昼近くになって、コース終盤を告げる屏風岩が見えてきました。
これがなかなかお見事。
今はいい国道がありますが、これほどの岩盤の直下に道路を通すのは大変だっただろうなぁ・・・
先人の苦労を偲びましょう。
(近くには昔の素掘りのトンネルがあるそうです。)
屏風岩の下で、飛騨川は大きく湾曲します。
そのカーブの内側は大きな河原です。
ちょうど12時近かったので、ここで昼休み。
総じて石がでかくて、座るにはいいですが、寝転がるにはいまいちです。
カンカン照りなので、破裂防止のためパックラフトから少し空気を抜いて休憩しました。
飛騨川は基本的に道沿いですが、ここなら国道から見えない場所もありそうなので、キャンプ地としてもいいかもしれません。
ただし、大増水しているときは中州になるところもあるので、天気・水量等、色々注意しましょう。
一通り付近を散策したら、出発の準備です。
舟を水で冷やして、ポンピング。
ところで今回、TIZIPなしのフネで来たんですが、快適さだけでなく、パックラフトの性能を生かす意味でもやはりホワイトウォーターはTIZIP付がいいです!
これは前回活動との比較で強く感じました。
さて気合を入れなおして出発です。
(でも、おひるごはん足りなかったのよね・・・)
さて、ゴールも近いですが、この後もある程度の間隔で瀬が出現します。
岩でルートがある程度限定されてて、本流ど真ん中から行けば巨石に直撃かも・・・ちょっと厳しいかなぁ・・・
そんな時はあっさりチキンルートで危険を回避しましょう!
動画のように、時々JRが川を横切ります。
ここは何もないですが、川の真ん中に橋脚(橋を支えている柱)が突き刺さっている場所があります。
よく見えているものですが、かならず回避するように気を付けたい障害物です。
ラストに近い瀬では、相方が転覆!(本日2度目)
本日のクライマックスでした!
前半はクリア!
そして後半!!
ひと波越えて前方確認。
そのまま行くと危ないかも・・・という感じがして、端からそろそろと岩を回避していると・・・
あれ?舟が逆さま!! レッツ、れすきゅ~!!
今回は直接フネで寄って行って、人と舟を回収し、再乗艇のヘルプをしました。
ちょっとしたヘルプのコツですが、仲間が再上艇するとき、乗り込む逆サイドを抑えてあげると少し楽に、早く乗れます。パドルを持ってあげるとさらにグーです。
仲間を助け方は、ケースバイケースで色々なパターンがありますが、無理のない方法でスムーズな再上艇を助けてあげましょう。
再乗艇・・・できるだけスムーズにしたいですよね。
先ほどの沈からの流れで、トロ場で再乗艇の練習をしました。
セルフで再乗艇できるできないかは、ホワイトウォーターに挑戦できるか否か、という大切な技術です。
トロ場で出来なければ、流れの中ではとても無理なので、まずは安全なところでしっかり練習をしましょう。
川下りでは、必ず流されることを想定していなければいけません。
ホワイトウォーターを下る場合、再乗艇はチームへの参加資格の一つと言っていいと思います。
その上で、実際には仲間と助け合って、より安全に遊べたらいいですね。
ゴールの少し前に、発電所の放水孔があります。
くりぬかれた岩盤の奥から、結構な勢いの流れがきつい角度で合流するので、不用意な突入すると横っ腹を殴られてひっくりかえると思います。慎重に切り抜けましょう。
それを越えればゴールは目の前。
大きな河原が見えてきます。
それほどしっかりしたエディーがないのですが、カーブの終わりの流れの緩いところで上陸すると、片づけをするのにちょうどいい草地がありました。
いやー終わったー!
ゴールの余韻。
興奮してついつい饒舌に振り返りトークをしてしまいます。
全体を通して、増水のせいもあるのか、ある程度岩が隠れてそれほどテクニカルな場面はなく、大きな障害物さえ気を付けていればだいたい本流に乗るのが正解という瀬が多かったように思います。
また、瀬はとぎれとぎれで、どこもある程度トロ場を挟むのですが、流れ自体はずっと早かったので、素早い再乗艇は必ず必要だと思います。
さあ、お帰りはJR焼石駅から。(無人駅)
ゴール地点から徒歩5分での好立地です。
駅には自動販売機があるので、飲み物が尽きても安心!
ここで、電車で帰るときの注意点。
濡れ物入れと乾いた履物を忘れないように!!
電車の中で、足元がびちょびちょしていると、誰かに迷惑をかけてしまうかもしれません。
(実際辛いのは人の目かもしれないですが・・・)
スタート前にしっかり確認しましょう。
下呂駅へは一駅なので、あっという間です。
車窓から川を眺めて、
「あそこが面白かった」とか「沈したのあそこだね」などと振り返るのもなかなか乙なものです。
電車リターン、お勧めです!
さて、飛騨川中山七里、いかがだったでしょうか?
ホワイトウォーターへの挑戦は、安全のため、ある程度の技術とチームが必要ですが、安定性の高いパックラフトなら技術的なハードルは比較的低いです。
これから始める人には、まずはいわゆるアウトフィッターさんで講習をしてもらうことをお勧めします。
ぜひ、段階を踏んで技術を習得し、興奮のホワイトウォーターへ漕ぎだしましょう!!
パックラフトの大きな魅力の一つが、軽量コンパクトという携行性の高さ。
今回は、そんな特徴を生かし、パックラフトならではな場所での川下りに出かけた記録の2日目の後半。
川下りの挫折、そして再起~ゴールまで。完結編です。
パックラフトの大きな魅力の一つが、軽量コンパクトという携行性の高さ。
今回は、そんな特徴を生かし、パックラフトならではな場所での川下りに出かけた記録の2日目の後半。
川下りの挫折、そして再起~ゴールまでです。
前回、テンションMAXの状態から、パートナーに、
「これ、やばいよね。」と現実に引き戻してもらったところから。
で、何がやばいって、明日普通に仕事だってこと(泣)
オーマイガー!
暗くなるまでここにいられるなら、なんとか頑張ってたかもしれないけど・・・
スカウティング・ポーテージの連続で、やっぱりかかる時間は当初の想定より相当長そうだし、ずっとこの調子では時間的に完全に予定オーバー。
でも、まだほんのちょっとしか下れてないよ・・・?
分かってる・・・だからダメなんですよね・・・
というわけで、泣く泣くエスケープを決断。
くっそー! 十分な時間なく、ここに来てしまった自分に腹が立ちます(怒)
目の前に未知のフィールドを残して去ることになろうとは・・・
計画性の甘い自分が本当に悲しい・・・(泣)
背中に哀愁が・・・
まぁ、仕方ないですね・・・
そうと決まれば、ぱぱっとパッキングを済ませ、斜面を登ります。
パックラフトでなければ、プラス10数kgがあるとしたら、ちょっとつらい急斜面です。
これまでいわゆるダッキーを使ってきましたが、パックラフトの軽さを改めて実感します。
でも、こういう場所は、沢登りや滝の高巻きとかをやったことがないと、どこかで進退窮まるということになるかもしれません。
ちょっと重くなるけど、懸垂下降くらいできる装備は欲しいですね。
今回は、まあまあすんなりと林道脇の擁壁(垂直なコンクリート壁)の低いところも見つかり、20分くらいで林道に登り切りました。
ああ、終わっちゃったなぁ・・・
すっかり力が抜けちゃいました。
まぁ、でも、楽しみを未来にとっておいたと思って気持ちを切り替えよう!
そうだよ、そうそう・・・くぅ~・・・
眼下に映る渓谷がまぶしすぎる。
目がぁ・・・目がぁ~・・・
ま、なんだかんだ明日仕事だし、行きますか(笑)
さて、気持ちを切り替えて?林道をとぼとぼ歩いて帰ります。
途中で車までのペースを確認。
このペースで帰れば車に昼くらいか・・・朝早かったもんね・・・
あれ・・・でも、それならむしろ、ちょっと早くない?
ということに気が付きました。
そうか、問題の中盤を抜かして、ゴール近くだけなら可能性あり!!
ここへきて一筋の光明が・・・
また舟出せるかも。
そう思えば下りの林道歩きにも急に力が戻ってきました。
そして、てくてく戻ってまいりました。
このあたりからならアプローチ的にも距離的にも行けるかも。
ゴールから、1.5㎞くらいでしょうか。
最後にひと花咲かせて終われそうで、再び胸が高鳴ります。
藪漕ぎしながら斜面を降りて、サクッと急いでパックラフトを膨らませて、さあ出発です。
(ザックの外にパックラフトを付ける場合は、折れた木の枝の先や、たまにあるごっつい棘の樹皮等に気を付けましょう。)
準備中、危うくヒキガエル君を踏んづけそうに。
危ない危ない・・・
さて、谷は上流と比べて開けていて、どちらかというと浅瀬との戦いが予想されます。
でも、なんだか開放的で明るくハッピーな景色。
気持ち的には完全に回復しました。
レッツゴー!
あちゃ~。
うっかり、腹からあたってコロンと行きました(笑)
舟が柔らかいと、そういうところでラップ(舟が岩に張り付く)することがあります。
特に、バウに荷物を置いてスターンに人が乗る、前後に重量を分散するタイプのパックラフト(中でも長めのモデル)はリスク大です。
パックラフトはどうしてもある程度やわなので、ラップしたらどこか壊れてもおかしくありません。
やはり、こういう川ではセンターに重量が集中できて、フロアの圧を高めにして船体を硬くできるパックラフト、Gulkha or Gulkha jr.がお勧めです!
もう一つ。
この手の川では、とにかく舟から離されるのは何としても避けたいです。
対策としては・・・必至に食らいつきましょう(笑)
チームのメンバーに助けてもらえればいいのですが、セルフでのリカバリーがお互いに基本です。
セルフベーラーのパックラフトなら、とにかく飛びつけばいいわけなので、比較的再乗艇も楽ですね。
さあ、川の旅も最終盤です。
最後に、ダムの少し上で発電所の放水があります。
その直下には少しパワーのある落ち込みがあります。
なんかフィナーレにふさわしい、いい感じです。
いざ!
と、カッコよくフィニッシュするつもりが・・・
あっちゃ~、見事にひっくり返りましたね(笑)
奇跡的にメガネはキャッチ!
(メガネ紐付けましょう)
最後にはじかれて横むいちゃった(笑)
最後に入れるべきストロークが逆でした。最後の向きがね・・・
いやぁ、へたくそだなぁ~。くやし~~!
ま、自分のレベルならこんなもんですね(笑)
でも、向きさえ間違えなければクリアできるレベルの落ち込みだったかなと思います。
少し下流の浅瀬でパックラフト回収です。
そして、最後は双六ダムのバックウォーターに入ります。
そしてこの景色・・・
終わったんだなぁと実感します。
さて、金木戸川 HIKE & CAMP & PACKRAFT !!!
いかがだったでしょうか?
パックラフトの軽さを活かせば、これまでにないエリアでの川下りや、ついでにキャンプ、他にも色々な可能性があることを実感しました。
これからも様々な活動にチャレンジしてみたいと思います。
そして金木戸川。
素晴らしい川でした。
いつかまた来ます。
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パックラフトの大きな魅力の一つが、軽量コンパクトという携行性の高さ。
今回は、そんな特徴を生かし、パックラフトならではな場所での川下りに出かけた記録の2日目、川下り前半(挫折するまで)です。
]]>パックラフトの大きな魅力の一つが、軽量コンパクトという携行性の高さ。
今回は、そんな特徴を生かし、パックラフトならではな場所での川下りに出かけた記録の2日目、川下り前半(挫折するまで)です。
焚火の前で一晩を明かし、小鳥のさえずりで朝が来ました。
今日も気持ちの良い快晴!
ラーメンで体を温めて、焚火やテントの始末、ばばっとパッキング!
さてさて、行きますよ!
これ、自分史上最高にそれっぽい恰好をしています。
普段はもう少し汚い感じです(笑)
パートナーも気合十分。
で、いきなり渡渉。
「だからぁ、浅いとこ歩けっつぅの!!」
林道へ戻ると、スタート地点のダムまでは15分程度です。
昨日のダムの下流側につきました。
林道から川へは、急斜面の藪漕ぎです。(人がちょっとしか見えてないですね)
どうも下は崖っぽいので慎重に高度を落とすと、平坦部がありました。護岸擁壁の上に出たようです。
川に降りられそうな場所を求めて、少しダム側へ。
ありました。階段状の岩です。
ダム施設の点検用かな?ハシゴもあって案外楽に下りられました。
ここまで、決して足元がよいアプローチではなかったですが、やはりパックラフトは軽い!
登山の時と同じようなバックパックの重さなので、自分の脚力で十分安全に注意しながら歩を進めることができました。
さあ、この岩棚で準備開始です!
今回連れてきたGulkhaはTIZIP付きなので、キャンプの道具など、川下りでは必要のない道具は一切がっさいパックラフトの中に収納しました。
TIZIPは基本的にその日のゴールまで開けないので、荷物の選別はしっかりしておきましょう。
途中で開けるとなると、0からインフレーションが必要なので非常にめんどくさいです。
さて、ドライバッグ2つにバランスよく荷物を分けて、できるだけ左右均等になるように荷物を入れていきます。
ドライバッグ(ぺらっぺらのやつ)は25L×2個を使用しています。
今回入れた荷物はドライバッグの容量の半分ちょいくらいでしょうか。
Gulkhaの船体チューブ内部には人の座るちょうど横あたりに荷物が固定できる位置にループがついています。
重量物をできるだけ中心に集め、操作性や安定性を維持するための固定位置です。
(内側のループはこんな感じ。カラビナは付属しません。)
ちなみに、こういう時に使うカラビナは「Not for climbing」の小さなもので十分。ドライバッグにフックがついている場合は、それをループにかけてもOKです。
最後に、ペラペラになったザックとマット(パートナーの分も一緒にいれました)をスターンの中に丸めて入れて、TIZIPをきっちり閉めます。
チャックの部分にゴミがかまないように気を付けましょう。
ここまでできたら、あとは普通に膨らませるだけです。
なお、川下りの途中で使う可能性のある道具や食料などは、メッシュバッグ(パートナーはドライバッグ)に収納しました。
今回、膨らませる道具としては、2人でインフレーションバッグ1つと、小型ハンドポンプ1つを分けて持ってきました。
(今回使用したハンドポンプは、INTEXダブルクイックハンドポンプS。Amazonで千円もしませんでしたが、小さくて280gと軽い上、力強いポンピングが可能で気に入っています。)
Gulkhaは、ホワイトウォーターで使用する場合、ハンドポンプによる仕上げポンピング(2.5~3PSI程度)を推奨しています。
(ゆったりとした川では、お好みの圧でOKです)
特に、こういう岩のゴロゴロしたエリアでは、操作性だけでなく、ラップ(舟が岩に張り付くこと)対策としても、舟は硬いに越したことはありません。
ここはスタート直後からいきなりクネクネコースになっているようだったので、途中でしぼまないよう、スタート前にしっかり舟を冷やしながら空気を入れて仕上げました。
(スタート後に余裕のある川なら、一度普通に膨らませて、少し乗ってちょっと冷えてしぼんでから、仕上げポンピングしてもOKです)
いやー、やっと出発できます!
ドキドキ、ワクワク・・・テンションが上がります!!
林道歩きでなんとなく「全部は無理かもな」ということは頭にあったので、
「エスケープするならここまでに判断しないとな」という範囲を図面上である程度想定したものの・・・
やはり、船出のときには、まだ見ぬ景色への希望の方が勝るものですね。
背中がゾクゾクするというのか・・・
こういう感覚を味わうためにパックラフトを始めたといってもいいかもしれません。
頑張って働いて、この時をまっていたんですよぉ!!(涙)
さあさあ、スタートです!!
いやー、おかしな声が出しちゃってますね(笑)
怒涛の勢いで迫られる、OODAの連続!!(ビジネスマンか笑)
この動画、いくつかの動画をつなげていますが、実際には間にスカウティングやポーテージの時間がかなりあります。
なかなか一筋縄とはいきません。
ちなみに今回、足元はモンベルのフェルト足袋をはいてきました。
あんまりヌメリの無い沢なので、ここならラバーソールでもよかったかなと思います。
とにかく、こういう場所では何が起こるか分からないので、足元は沢登りと同じが正解ですね。
ポーテージと称して、パックラフトだけ先に落として、
舟が流される前に岩をホップ・ステップ・ジャンプと駆け下って舟に飛び乗ったり・・・
2m以上から淵にダイブしてから泳いで舟をキャッチして再乗艇したり・・・
(メガネの人はメガネ紐が要ります)
今回、「川下り」とはいえない行動時間を含め、デッキがオープンなセルフベーラー艇というGulkhaのメリットが最大限に生かされた感じがしました。
強引に飛び乗ったり、逆に緊急的に飛び降りたりするには、やっぱりセルフベーラーじゃなきゃ!
あと、もはやパックラフト関係ないけど、流されたスローバッグを追いかけているのがつらかった・・・
目ん玉ひん剥いて雄叫びを上げながら、沢中を転げ落ちてゆくかのような泳ぎ・・・誰かが見ていたら完全に奇人と思われていたでしょう・・・
荷物の固定には気を付けましょう!
(舟を置いて、消えていった私)
(やれやれ。とか言っているところ。)
いやはや・・・まぁ、とにかく、すんごい充実感です。
全身の穴から何か出てたと思います。
でも、パートナーは冷静。
一息ついたタイミングで、「これ、やばいよね。」ってことをちゃんと教えてくれました・・・
「だよね・・・」
なぜやばいのか、続きはまた次回・・・
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パックラフトの大きな魅力の一つが、軽量コンパクトという携行性の高さ。
そんな特徴を生かし、「パックラフトならでは!」な場所での川下りをしてみようということで、ハイクからのキャンプからのパックラフトという、贅沢な1泊2日の活動に行ってきました!
]]>パックラフトの大きな魅力の一つが、軽量コンパクトという携行性の高さ。
そんな特徴を生かし、「パックラフトならでは!」な場所での川下りをしてみようというのが今回の計画。
普通、カヤックやダッキーを背負って、こんなところまで歩けないよね・・・という場所へも、パックラフトなら楽々(?)行けちゃいます。
そして、どうせなら、その行程が全体として楽しかったらもっといい。
ということで、川原キャンプも含む、1泊2日の計画にしてみました。
では、今回は計画~アプローチ編でやや花がないですが、しばしおつきあい下さい。
今回選んだのは、神通川水系高原川支流の金木戸川。
たまたま岐阜県に行く用事もあったりなんかして。
(インスタ等では双六川としていましたが、確認したら今回下った区間は金木戸川。ゴール地点以下が双六川でした。すいません。)
実はこの川、沢登りでは結構有名で、よくガイドブックなんかにも水量豊富な美渓として紹介されています。
水量豊富とはいえ、それはあくまで「沢登りとしては」という話。
川下り的に十分な水量があるかどうかはかなり疑問です。
おそらく、少し増水している位がちょうどいいだろうと想定。
水位観測情報はかなり離れていてあまり参考にならないですが、当日の高山市神岡市街地にある西里橋水位観測所で0.7-0.75m程度。
川下りした付近は、おそらく下流の観測値に比べて、降雨に対する水位の変動が非常に敏感で、雨が降ってザザッと増えてサーっと引いていく感じだと思います。
初日(8/1)
(双六ダム)―徒歩3時間―(金木戸川・中ノ俣川出合い)―徒歩0.5時間―(中ノ俣川の川原)―キャンプ
※林道は中ノ俣川出合いの手前徒歩30分くらいで現在工事中。う回路は20分くらい余計にかかる感じです。
2日目
(出会いのダム下)―パックラフト1時間―(1キロ弱先)―エスケープ1時間、徒歩2時間弱―(双六ダムより上流2㎞弱)―パックラフト1時間―(双六ダム)
使用パックラフト:Gulkha(TIZIPあり)、Gulkha jr.(TIZIPなし)
双六ダムのバックウォーター脇の駐車帯に車をデポし荷物をパッキング。
(ちなみに車に自転車乗ってますが、今回は関係ないです。)
パックラフトやるなら、やっぱりカッコよくパッキングしたいですよね!
パックラフトを愛好する人たちのインスタやら何やらを見ると、みなさんいい感じでパッキングしているなぁ・・・といつも感心してしまいます。
私はというと、普通の登山の時は、まぁまぁちゃんとパッキングしているつもりですが、パックラフトの時は・・・こんな感じ・・・
いや、まったくイケてないですね~~!!
酒が邪魔なんですよ、酒が・・・
まぁ、いいんです・・・持ち前の元気で乗り切るから!
ところで、今回使ったザックはパーゴワークスのカーゴ55というもの。
パックラフト活動用に軽くて、小さくたためて、デカい荷物も適当に詰められる(笑)ザックを探したところ、BestBuyGearというアウトドア用品比較情報サイトで紹介されていたのを見て、ポチってしまいました。
なかなか自由度が高くていい感じです。
(でも、パッキングを頑張らなくなります(笑))
今回とは関係ないけど、家族で川に行くときなんかにパックラフト2艇、ライフジャケット3着ほか小物を一度に背負うこともできました。
荷物は、パックラフト一式とキャンプの荷物、酒で18㎏くらいだったと思います。相方はもっと軽かったです(怒)
ダッキーを背負っていたときは、舟だけで15㎏だったんで、これは驚異的な軽量化です!
舟が軽いので、キャンプや沢登りなど、他の要素と組み合わせることが既存の舟に比べ飛躍的に楽になりました。
このあたりが、パックラフトのもつ大きな可能性の一つであり、今後追求していきたい部分です!
ちなみにこのカーゴ55、本来のコンセプトである背負子らしく、中にフレームが入っているんですが、今回は丸めてパックラフト内に収納したかったのでフレームを抜いて使ってみました。
パッキングを工夫すれば、背負い心地は悪くなかったです。
ちょっと話が脱線しましたね。
さて行きましょう。
林道はぐんぐん高度を上げ、川がどんどん下へ離れていきます。
(素敵な素掘りのトンネルがいくつかあります)
地形図通りなんだけど、やはり区間の中盤はエスケープがかなり困難だとビシビシ実感します。崖の部分も多い。
そして、時々林から見える川の様子は、川と沢の中間的な様相。
感動的に美しいけど、はたして川下りにはなるのかどうか・・・、スカウティング・ポーテージのウェイトが恐ろしく高そう・・・という感じ。
巨礫がゴロゴロしていて、流れも複雑なところが多そうです。
うぐぐ・・・ふぅ~・・・
スタート予定地点はこのダムの下流から。林道から川を覗くと、藪を抜けた後は崖になってるかも・・・
いきなり滑落しないようんい、エントリーは慎重にした方がよさそうです。
しかし、むしろ問題は下れる水量なのか・・・ということ。
まぁ・・・ギリギリかなかぁ。
とにかく、もうここまで来ちゃったし、今日はこのあとキャンプだし、色々考えるのはやめて先に進むとしよう・・・
(ダム上流もうっとりするような流れです)
というわけで、さらに歩を進め、支流の中ノ俣川沿いの林道へ。
こちらがキャンプ予定地なのは、地形図的にこっちの方がキャンプに適した川原がありそうだから。
しかし、来てみたらよさげなところは対岸にしかない・・・
というわけで、浅いところを選んで渡渉。
天気が安定していて本当によかった・・・いやほんとに・・・
パートナーは横着をして深いところから・・・まぁ、もうキャンプだからいいけどさ。
「流されんなよ!助けないからな!(笑)」
さぁ、やっとキャンプ地に到着しました。
まずは、明るいうちに急いで薪を集めて、テントを設営。
そこまでできたらビール解禁!
ぷは~!生き返る~!
あとは思う存分ダラダラと・・・
きらめく星空を見上げながら、ちびちびウイスキーを飲みつつ、いつの間にやら夢の中・・・
実は大変私事ですが・・・私、店長は川原のキャンプでは半分以上の確率でテントに入らず焚火の前でシュラフもかぶらず寝ちゃいます。
学生時代を過ごした北海道でも川原ではいつもそうでした(笑)
何というか、外に晒されているのが好きというか・・・一種のフェチかもしれませんね(笑)
さぁ、次回はいよいよ川下りの報告となります。
お楽しみに!
・・・といいつつ、SNSで報告した通り、下れたのはほんの一部でしたので、期待しないでください(笑)
さて、「冒険のために生まれたパックラフト」をコンセプトに開発したGulkhaですが、プロトタイプからの改良を加えた販売版をフィールドテストしてきました。
テストフィールドには、川下り以前に企画自体がちょっとチャレンジングな「双六川(金木戸川)」、増水気味の「飛騨川中山七里」(白川口0.9m)です。
ちなみに、「Gulkha」・「Gulkha Jr.」ともフィールドでは素晴らしい動きを見せてくれましたが、それぞれの活動報告は別途ご紹介するとして、まずは製品自体の紹介をしたいと思います。
Gulkhaは以下ような目標を掲げ開発を進めました。
スプレーデッキ、オープンデッキ等、様々なタイプのパックラフトが存在しますが、ホワイトウォーターを視野に入れて検討されるパックラフター・未来のパックラフターに、自信をもってお勧めします!!
Gulkhaでは、パックラフトではあまり一般的ではない一体型インフレータブルフロアーを採用。
軽くて硬いという、パックラフトとダッキーの特徴をいいとこ取りを実現しました!!
こうしたフロアはもともとラフティングで一般的なもので、Gulkhaではメーカーと素材や構造の検討を重ね、通常の取り付けタイプのインフレータブルフロアよりも高圧に耐える仕様とすることができました。
これによりGulkhaの船体は、メインチューブに加え、ある程度の硬さを持った板状のフロアで構成され、全体がより一体的な硬さを得ることで、高い操作性・走破性を発揮します。
また、パックラフト界では必ずしも主要な位置を占めないセルフベーラー艇ですが、その他にも特にホワイトウォーターでは様々なメリットがあります。
メリット① スカウティングが楽!
川下りで最も重要な行為の一つが、上陸して行うスカウティング(現地で行う下見・偵察)。セルフベーラー艇はスプレーデッキ艇に比べ、それが格段に楽です。判断が鈍りがちな疲れたころに、その楽さに助けられます。
オープンなコックピットを利用して、膝で立って少し遠くを見ることもできます。少しの違いのようですが、勾配のきつい日本の川では、コース取りの早期確認や危険察知に非常に効果的です。
(膝で立ってます)
メリット② 様々な脱艇・乗艇が可能
①と重複する部分もありますが、基本的にオープンなコックピットなので、乗り降りに適した場所だけでなく、浅瀬やエディー、時には流れの中で緊急的に脱出上陸したり、逆に不安定な体勢からでも飛び乗ったりできます。
メリット③ 頑丈
スプレーデッキ等の壊れやすい部品が少ないぶん比較的頑丈といえます。
最大の重量物である人間がパックラフトの中心に来るようにバックレストの位置を設定しています。
パックラフトではバウに荷物を置いて、人はスターン寄りに乗るものが多く見られます。大きな荷物をデッキに乗せた川旅では、重量バランスのとり方として完成されていると思いますし、色々とメリットがあります。
しかし、ホワイトウォーターにおける操作性・走破性を考えれば、やはりカヤック等と同じく重心は中央にあるべきです。
また、センターフィットの副産物として、バックレストの背後にスペースが生まれました。
45Lのドライバッグを載せましたが、しっかりと固定することができました。
ただし、ホワイトウォーターではあまり荷物を載せ過ぎない方がいいので、一定以上の荷物に対してはTIZIPが効果的です。
Gulkha jr.に関しては、コックピットのサイズが小さいのでセンターフィットとまではいきませんが(特に体格の大きな人)、できるだけ前方に座ってもらえるようバックレストの位置を工夫しています。それだけでもだいぶ違うと思います。
TIZIPでチューブ内に荷物が収納可能なことは、パックラフトらしさを特徴づける特に大きなメリットの一つです。
今回、キャンプを含む川下り(双六川)を通して得た実感としては、「その日の着替え以上の荷物があれば圧倒的にTIZIPを付けた方がいい!!」です。
(上の写真では、2人分のキャンプ道具をほとんどチューブ内に収納しました。)
(25Lのドライバッグを左右に、ザックやマットは丸めてスターン部分に収納しました。)
通常、バウやスターンに荷物が多いと操作性やウェーブや落ち込み、ホールへの対応力も低下しますが、TIZIPで荷物をチューブ内に収納すれば、かなりの部分が軽減されます。
Gulkhaでは、荷物が増えてもできるだけ操作性・安定性を損なわないよう、チューブ内の中央付近に荷物を固定可能な位置にループを付けています。
チューブ内で荷物が移動するのを防ぎ、理想的な配置を維持することができます。
(カラビナ等で荷物を固定できます)
内部に入れたに荷物は基本的には濡れないのですが、もしもパックラフトに穴が空いた場合にも予備的な気室としても機能するドライバッグにまとめて収納しておくのがお勧めです。
良いことづくめのTIZIPのようですが、以下のようなデメリットもあります。
TIZIP自体は非常によくできた製品ですが、チャック部分に砂がかむなどすればエア漏れの原因になるので、荷物の出し入れは慎重丁寧に行う必要があります。また、性能の維持には専用のグリスも定期的に塗る必要があります。
以上の様に、TIZIPはホワイトウォーターでの操作性の向上だけでなく、活動の幅が広がる非常に有用なオプションですが、エア漏れ等の原因ともなり得ます。
日帰りダウンリバー以外にやる予定が無かったり、メンテナンスがめんどくさい人には不要かもしれません。
パックラフトで大事なのが、やはりサイズと重量です。
一人乗りで最適なサイズ感と、なんといっても軽量でなくてはパックラフトとは言えません。
身長180㎝の店長や170㎝台のスタッフが乗ってジャストサイズな乗り心地で、操作性・安定感とも申し分ないです。
160㎝台のフィールドテスターは、もう少し小さくてもいいかな、との意見。
身長180㎝の店長や170㎝台のスタッフが乗って、荷物があると少し狭いです。ただし、TIZIPを付けて荷物を中に入れられれば、キャンプ道具があっても十分乗れますし、なによりキビキビとした操作感が楽しいです。
160㎝台のフィールドテスターには、やはり外付けできる荷物は少ないですが、ちょうどバランスが良さそうです。
そして、軽いです!
全長:240㎝ 内長:110㎝ 全幅(最大):95㎝ 内幅:34㎝ チューブ径:28㎝
【重量】
総重量(バックレスト、サイストラップ含む):3.6㎏ 本体重量:3.1㎏
「Gulkha」・「Gulkha Jr.」はホワイトウォーターにおける本来の走破性能を発揮するために、ハンドポンプを使った仕上げポンピングを推奨しています。推奨圧力2-2.5PSI(ちょっと口では厳しいと思います)。
いったんインフレーションバッグで出来るだけ膨らませた後、熱くなっていればパックラフトを水で冷やしてからハンドポンプで仕上げるとよいです。
ある程度熱の残った状態で膨らませた場合は、少し乗ったら内圧の低下を感じると思います。適当なタイミングで、仕上げポンピングをするとよいです。
ハンドポンプ自体はごく小型のものをチームに一つ持っていれば十分でしょう。
(Amazonで千円ちょっとで売っている小型のポンプが280gと軽くバルブにもピッタリ)
昼に長めに休憩するときなど、日の当たるところでは熱で内圧が上昇し破裂の危険があります。そういう場合は、少し空気を抜いてください。
再出発の時には、またパックラフトを冷やして、今度はハンドポンプだけ使えばすぐに求める硬さに戻ります。
ハンドポンプは、メッシュバッグ等、すぐに出せるところに入れておくと便利です。
「冒険のために生まれたパックラフト」Gulkha、いかがだったでしょうか?
何かご質問があればお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
また、ループを増やしたいとか、Dリングに変えたいなど、ちょっとしたカスタマイズも場合により可能ですので、ご相談ください。
では、次回はGulkha・Gulkha Jr.の川下りレポートをお楽しみに!
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BlueNileGear(以下、BNG)店長です。
梅雨前に、BNGオリジナルデザインのホワイトウォーター向けパックラフト”Gulkha”の初回フィールドテストに行ってきました!
初回ということで、ホワイトウォーターではなく、ザ・清流にてまずは様子見。
場所は、紀伊半島ほぼ南端部、古座川支流の小川。
メンバーは、BNG店長と現地の友達W君。
今回は、滝の拝より上流へ行ってみました。
メジャーなのは、滝の拝から下流かもしれません。
さあ、やってきました!
最高に癒される~!
けど、けっこう水量少ないなぁ・・・
でもさ、そういう状況も含めて、テストということで・・・・
いってみようか!
うわぁ~。
乗り降りがめんどくさいから、むしろ歩いてた方がましのパターン・・・
うぐぐ。
ーーーー歩くこと10分少々ーーーー
これっこれっ!
これぞ渓流!
といいつつ、なんだかんだと浅いところもあり、降りたり、乗ったり。
暑くなったら水をかぶりながら、ぼちぼち進みます。
それにしても美しい川ですこと。
なんか適当に淵で潜って遊ぶだけでも一日楽しめそう。
(もうそうしたくなってるけど、お互いに言い出せない二人・・・)
さて、そろそろ商品説明を。
本製品、Gulkha(グルカ)は、ホワイトウォーターをガンガン突破したい人のためのセルフベーラーパックラフトです。
で、どのあたりが、オリジナルデザインかというと、主に3つ。
①センターバランスフィット
②一体型インフレータブルフロア
③流線形のフォルム
いずれも、急流での操作性や安定性を意識したものです。
(詳細は以下商品ページをご参照ください。
https://bluenilegear.com/collections/white-water/products/gulkha)
ちなみに、この写真で乗っている私は身長180㎝。170㎝~180㎝位の人はサイズ的にちょうどいいと思います。
160㎝台のW君は「もう少し小さくてもいいかも」とのこと。
この一言が「Gulkha Jr.」の開発のきっかけに。
7月中にプロトタイプが出来上がる予定です。
さてさて、Gulkhaは急流をガンガン突破するのがコンセプトのパックラフトなので、古座川では特に性能を生かす場面はありませんでしたが、直進性と回転性のバランスがよく、パドリングは快適そのもの。
たっぷりと紀南の大自然を堪能しました。
・・・が、最後にW君の度付きシュノーケルマスクが消えていることが発覚!!
下った川を1時間近くジャバジャバと遡る羽目に(泣)
まぁ、泳ぐのは気持ちがよかったですけどね・・・アハハハ・・・
結局見つからずでしたが、荷物の載せ方・固定法が全然なってなかったということがよく分かりました。
(というか、ただ載せてただけ・・・)
そのあたりも今後いろいろ試して、いい道具などあればご紹介してい行きたいと思います。
そうそう、水量的には、通常梅雨明け以降の方が快適なんだと思います。
また、滝の拝より下流ではもう少し普通に下れそうに見えました。
もし、水量が足りなければ、古座川本流に行くのもアリな選択肢だと思います。
店長 (次回はホワイトウォーターです!)
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