1.静水のパックラフティング

1-1.静水向けモデルの特徴

静水向けモデルは、概して浮き輪の底を布で閉じたようなシンプルな構造で、カヤックやカヌーなどと比べ幅の広い形をしています。

川 静水 パックラフト river calmwater packraft sample

よって、舟の底面積が広いため、安定性があり、浮力が大きく、喫水(水中に沈んでいる深さ)が浅いです。 

その他、操作性等としては以下のような特徴があります。

メリット

  • 軽い・持ち運びが楽
  • 安定性が高い
  • 回転性が高い(長い形状モデルは別)
  • 荷物が沢山載せられる

デメリット

  • 直進性が低い(スピードが出ない)
  • 風に弱い(向かい風だとなかなか進まない)
  • 外から入った水が溜まる(排水はフネをひっくり返す)

1-2.静水向けモデルでできること

やろうとおもえば、結構なんでもできます()

大切なのは、

パドラーの技術・体力と使用するモデルに対して、
やりたいこと・フィールドの相性・難易度がつりあっているのか
 

という点です。

では、もう少し具体的に標準的なモデルで主に想定しているフィールドや活動を考えてみましょう。 

その1 海・湖・運河など静水・ほぼ静水でのツーリング

静水ツーリングは王道的な活動。

川 静水 パックラフト river calmwater packraft 玉野イタリア tamanoitalia

行動範囲を限定すれば、初心者でも十分楽しめます。
キャンプ道具、食料、飲み物、色々なものを載せて、静かな水面をのんびり漕ぎ進むのは心洗われる体験です。 

気に入った場所まで漕いで、お昼ご飯を食べるフラッと日帰りツーリングもよし。
誰も来ない場所まで漕いで、釣りや焚火などを楽しむじっくりキャンプツーリングもよし。

ポイントは、第1に魅力的なフィールドを探すこと。

徒歩でのアクセスが難しい場所など、パックラフト的においしい場所は情報も少ないので、まずは地図上で候補を探してみるのもおススメです。

そして、第2にしっかりとした計画立案です。

「しっかりとした」と書きましたが、あまり細かいことまで決めるより、当日の状況や余裕に合わせて臨機応変に調整できるよう、プランB・プランCを用意しておくのがよいと思います。
特に途中であきらめる判断基準については、事前に考えておいた方がよいでしょう。

また、出航する場所や目的地、ルートの候補選定も大切ですが、パックラフトでの移動自体とは別に、目玉になるような楽しみやその準備に力を入れてみるのが静水パックラフティングをより楽しむコツだと思います。

その2 ゆったり系の川でのツーリング

変化のある景観、片道切符の冒険感が魅力!

川 静水 パックラフト river calmwater packraft 北山川1 kitayama1

川のツーリングには、安全上、ある程度の経験値が欲しいところ。
経験値が高い、もしくはその川についてよく知る仲間がいた方がいいでしょう。

その他に、水量によって難易度が大きく変わったり、そもそも舟に乗るのに必要な水深が無かったり…情報収集も大切です。

スタートとゴールが違うことで、計画立案の際には時間軸を入れる必要があります。
初めは短い計画から、少しずつできることを増やしていきましょう。トラブルがあることを前提にした余裕を持った計画が大切です。

その3 水辺でのちょっとした遊び

場所を選べば気軽なオモチャとしても最高!

川 静水 パックラフト river calmwater packraft 高梁3 takahashi3

子どもがいたら、ちょっと舟に乗せるだけでも結構盛り上がります。

緩い川の中州に上陸してみたり、自由に漕がせてみたり、舟の上でおにぎりを食べるのも楽しいイベントになります。

家族で遊ぶときの注意点は、メンバー構成と環境のバランスです。

例えば、お父さんと子供2人の合計3人など、何かあった時に助ける人より助けられる人が多くなってしまう場合があります。
ましてや転覆して、みんな放り出されてしまったら…

たとえライフジャケットを着ていても、流れのある川の場合だと、すぐに助けられなければ、大きな事故につながる可能性も否定できません。

そのメンバー、環境、装備で、想定されるリスクに対処できるのか、無理のない範囲で計画し楽しく遊びましょう。

自戒の念を込めて書きますが、お父さんが一番夢中になって、子供たちに目が行き届かない、ということの内容に気を付けましょう。