初心者講習 & ショートツーリングに挑戦 前編
パックラフト始めたいです!!
近所に住む友人が、パックラフトを始めたい!との事。
じゃあ、やってみますか!!
ということで、とりあえず軽めのツーリングを目標として始めてみることにしました。
ツーリングまでの3つステップ
とりあえず、3段階でツーリングまでを計画しました。
- 静水~穏やかな川で操船体験
- 流れの中で操船練習
- ツーリングデビュー
ちなみに、これらの実践前に「カヌー&カヤック入門」という本を一通り読んでおいてもらいました。
1.静水で操船体験
とにもかくにも、まずは舟に触れてもらいましょう。
ということで、近所の川原にやってきました。
舟を膨らませて、パドルの持ち方を確認。
肩幅くらいでもって、ブレードが垂直になるように手首を返してストローク・・・
まぁ、あとは漕いでみてから考えましょう。
とりあえず浅くて流れのない場所で乗ってみます。
乗ってゆらゆら・・・「おお~!」
「早く座んないと安定しないよ。」「おお~!」
「じゃあ、漕いでみようか。」「おお~!進む~!」
「曲がる時は、こんな感じ。いくつかやり方があるよ~。」「おお~!曲がる~!」
あ、案外できちゃうのね。
じゃあ、ちょっと自由に漕いでみましょうか。
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり・・・
右へ曲がってみたり、左へ曲がってみたり・・・
「舟の際をこうやって漕ぐと、もっとうまく進めるよ~。」
「なるほど!なんか想像してたより思った通りに進めてる気がする!」
「じゃあ次は、底の流れでフェリーグライドしてみよう!」
「それなんだっけ?」
「できるだけ川に流されないように横断する漕ぎ方だよ。ついてきて~。」
「おお~。」
「意外と角度を保ててるなぁ。いい感じ。いい感じ。」
優しい流れでフェリーグライドの練習。
中々上手に漕いでいるので、少し移動して、少し流れの強いところも漕いでみました。
歩いて移動
気持ちいい!!
「その先が、本に書いてあったストレーナーだよ。まっすぐそのまま行けば大丈夫。」
ちょっと緊張
なんだかんだ、割とすんなり思った方向へ進めるようになったので、予定を早めて、午後は変化のある流れの中を漕ぐ練習に進むことにしました。
2.流れの中で操船練習
流れの中で漕ぐ練習には、スラロームのコースを使いました。
昔、国体があった時に作ったコースが残してあるそうです。割と近くにあったのに、私自身、今回初めてやってきました。
ここならエディーに入ったり、流れに出て行ったりする練習もしっかりできそうです。
まずは、流れに乗って漕いでみます。
岩に当たらないよう必死に漕ぎます。ガンバ!
いきなり最後まで漕ぎ切ることができました。やるじゃん!
では、次はエディーイン、ピールアウト。
こちらはすぐにうまくいくものでもないでしょう。
まずは、お手本から。(私は特にテクニシャンというわけではありません・・・)
エディーイン
「流れが強いとこうして傾けないと転げ落ちるよ~」
ピールアウト
「こっちも同じで傾けないと転げ落ちるよ~」
お手本終了。
じゃあ、やってみましょう!!
ピールアウト
とりあえず、流されながらも何とかなりました。この安定感はパックラフトならではですね。
繰り返し練習します。
ちょっと様になってきたかも。
呑み込みが早い!さすが若者。
おっと危ない
エディーアウトが中途半端で、流されて岩に衝突・・・と思いきやギリギリセーフ
流される感覚も味わいながら練習を続けました。
途中の人工落ち込みも楽しかったようです(笑)
実は私自身、初めてここに来たのですが、操船の練習をするにはスラロームコースはとてもいい環境ですね。
いきなり川で練習するのに比べてすごく効率的な感じです。
今度自分の練習で来てみようかな(笑)
さてさて、初めてのパックラフトでしたが、ここまで順調に練習ができました。
センスというか、若者ゆえの呑み込みの早さもあったように思います。
というわけで、次はいよいよ3ステップ目のツーリングです!
行先は、私のお気に入りの川、岡山県西部を流れる高梁川の井倉峡です。
話はそれますが・・・
時々「パックラフトを始めるにはどうしたらいいか??」とご質問いただくことがあります。
絶対こうでなくては・・・ということがあるわけではないですが・・・
ウォータースポーツにはいろいろと危険なこともあるので、まずはプロの講習を受けるのが一番の近道だと思います。
地域の川を拠点にするガイドさんにパックラフトをやりたいと相談すれば、本人のレベルに応じて教えてくれるところも多いと思います。
早く上手になりたい、自分で自由にいろいろ行ってみたい、という人はどこかで教えてもらうのが断然いいでしょう。
もう一つの方法は、経験者に同行してもらうことでしょうか。
お互いに負担にならないフィールドからであれば、大丈夫だと思います。
その場合、本を読んだり保険に入るなど、様々な準備に主体性をもって取り組むことが初心者の側にも求められると思います。
そういうプロセス自体も楽しみと思えるなら、とても充実感があってよい方法だと思います。
自分自身の経験から言えば、学生時代に部活動でラフトやダッキーでの川下りを始めました。
部活の先輩に色々教えてもらいながら、学生だったので練習量もそれなりにあって、ぼちぼちのことはできていたと思います。
でも、ある時、一度プロの講習を受けてみたらどうなんだろうということで、自分たちの好きな川(北海道のシーソラプチ川)でガイドをされている方にお願いしました。
結果、「こんなことなら早く講習を受けておけばよかった!!」と強く思いました。
ザンベジ川のラフティングのビデオを見せてもらったり、モチベーションもめちゃくちゃ上がったのを今でも覚えています。
その後、やはり講習で学んだことをその場ですべて習得するのは難しいので、反復練習する中で徐々に上達していったと思います。
個人的には、なんでもまずは自分でやってみたいタイプなのですが、プロの力を借りることで、自分でできることを一気に増やすきっかけができる、ということは確実に言えると思います。