Gulkha・Gulkha Jr.デビュー!!
The ホワイトウォーターパックラフト!
「Gulkha」・「Gulkha Jr.」が完成しました!!
BlueNileGear(以下、BNG)の主力パックラフト2艇が完成し、いよいよ本格オープンとなります。
8月中はオープン記念セールとしてパックラフト全品10%OFFでのご提供です!
さて、「冒険のために生まれたパックラフト」をコンセプトに開発したGulkhaですが、プロトタイプからの改良を加えた販売版をフィールドテストしてきました。
テストフィールドには、川下り以前に企画自体がちょっとチャレンジングな「双六川(金木戸川)」、増水気味の「飛騨川中山七里」(白川口0.9m)です。
ちなみに、「Gulkha」・「Gulkha Jr.」ともフィールドでは素晴らしい動きを見せてくれましたが、それぞれの活動報告は別途ご紹介するとして、まずは製品自体の紹介をしたいと思います。
設計思想
Gulkhaは以下ような目標を掲げ開発を進めました。
- 高性能なセルフベーラー
- 荒瀬を乗りきる走破性(安定性)
- バランスの取れた直進性と回転性
- キャンプを含む遠征的な川下りにも耐えうる積載性
- 軽量・コンパクトは犠牲にしない
スプレーデッキ、オープンデッキ等、様々なタイプのパックラフトが存在しますが、ホワイトウォーターを視野に入れて検討されるパックラフター・未来のパックラフターに、自信をもってお勧めします!!
最大の特徴 【一体型セルフベーラー】
Gulkhaでは、パックラフトではあまり一般的ではない一体型インフレータブルフロアーを採用。
軽くて硬いという、パックラフトとダッキーの特徴をいいとこ取りを実現しました!!
こうしたフロアはもともとラフティングで一般的なもので、Gulkhaではメーカーと素材や構造の検討を重ね、通常の取り付けタイプのインフレータブルフロアよりも高圧に耐える仕様とすることができました。
これによりGulkhaの船体は、メインチューブに加え、ある程度の硬さを持った板状のフロアで構成され、全体がより一体的な硬さを得ることで、高い操作性・走破性を発揮します。
また、パックラフト界では必ずしも主要な位置を占めないセルフベーラー艇ですが、その他にも特にホワイトウォーターでは様々なメリットがあります。
メリット① スカウティングが楽!
川下りで最も重要な行為の一つが、上陸して行うスカウティング(現地で行う下見・偵察)。セルフベーラー艇はスプレーデッキ艇に比べ、それが格段に楽です。判断が鈍りがちな疲れたころに、その楽さに助けられます。
オープンなコックピットを利用して、膝で立って少し遠くを見ることもできます。少しの違いのようですが、勾配のきつい日本の川では、コース取りの早期確認や危険察知に非常に効果的です。
(膝で立ってます)
メリット② 様々な脱艇・乗艇が可能
①と重複する部分もありますが、基本的にオープンなコックピットなので、乗り降りに適した場所だけでなく、浅瀬やエディー、時には流れの中で緊急的に脱出上陸したり、逆に不安定な体勢からでも飛び乗ったりできます。
メリット③ 頑丈
スプレーデッキ等の壊れやすい部品が少ないぶん比較的頑丈といえます。
センターフィット
最大の重量物である人間がパックラフトの中心に来るようにバックレストの位置を設定しています。
パックラフトではバウに荷物を置いて、人はスターン寄りに乗るものが多く見られます。大きな荷物をデッキに乗せた川旅では、重量バランスのとり方として完成されていると思いますし、色々とメリットがあります。
しかし、ホワイトウォーターにおける操作性・走破性を考えれば、やはりカヤック等と同じく重心は中央にあるべきです。
また、センターフィットの副産物として、バックレストの背後にスペースが生まれました。
45Lのドライバッグを載せましたが、しっかりと固定することができました。
ただし、ホワイトウォーターではあまり荷物を載せ過ぎない方がいいので、一定以上の荷物に対してはTIZIPが効果的です。
Gulkha jr.に関しては、コックピットのサイズが小さいのでセンターフィットとまではいきませんが(特に体格の大きな人)、できるだけ前方に座ってもらえるようバックレストの位置を工夫しています。それだけでもだいぶ違うと思います。
TIZIPは付けるべきか??
TIZIPでチューブ内に荷物が収納可能なことは、パックラフトらしさを特徴づける特に大きなメリットの一つです。
今回、キャンプを含む川下り(双六川)を通して得た実感としては、「その日の着替え以上の荷物があれば圧倒的にTIZIPを付けた方がいい!!」です。
(上の写真では、2人分のキャンプ道具をほとんどチューブ内に収納しました。)
(25Lのドライバッグを左右に、ザックやマットは丸めてスターン部分に収納しました。)
通常、バウやスターンに荷物が多いと操作性やウェーブや落ち込み、ホールへの対応力も低下しますが、TIZIPで荷物をチューブ内に収納すれば、かなりの部分が軽減されます。
Gulkhaでは、荷物が増えてもできるだけ操作性・安定性を損なわないよう、チューブ内の中央付近に荷物を固定可能な位置にループを付けています。
チューブ内で荷物が移動するのを防ぎ、理想的な配置を維持することができます。
(カラビナ等で荷物を固定できます)
内部に入れたに荷物は基本的には濡れないのですが、もしもパックラフトに穴が空いた場合にも予備的な気室としても機能するドライバッグにまとめて収納しておくのがお勧めです。
良いことづくめのTIZIPのようですが、以下のようなデメリットもあります。
- 丁寧な扱いが必要
- 定期メンテナンスが必要
- 高くなる
TIZIP自体は非常によくできた製品ですが、チャック部分に砂がかむなどすればエア漏れの原因になるので、荷物の出し入れは慎重丁寧に行う必要があります。また、性能の維持には専用のグリスも定期的に塗る必要があります。
以上の様に、TIZIPはホワイトウォーターでの操作性の向上だけでなく、活動の幅が広がる非常に有用なオプションですが、エア漏れ等の原因ともなり得ます。
日帰りダウンリバー以外にやる予定が無かったり、メンテナンスがめんどくさい人には不要かもしれません。
サイズ・重量
パックラフトで大事なのが、やはりサイズと重量です。
一人乗りで最適なサイズ感と、なんといっても軽量でなくてはパックラフトとは言えません。
Gulkha
身長180㎝の店長や170㎝台のスタッフが乗ってジャストサイズな乗り心地で、操作性・安定感とも申し分ないです。
160㎝台のフィールドテスターは、もう少し小さくてもいいかな、との意見。
総重量(バックレスト、サイストラップ含む):4.0㎏ 本体重量:3.5㎏
Gulkha jr.
身長180㎝の店長や170㎝台のスタッフが乗って、荷物があると少し狭いです。ただし、TIZIPを付けて荷物を中に入れられれば、キャンプ道具があっても十分乗れますし、なによりキビキビとした操作感が楽しいです。
160㎝台のフィールドテスターには、やはり外付けできる荷物は少ないですが、ちょうどバランスが良さそうです。
そして、軽いです!
全長:240㎝ 内長:110㎝ 全幅(最大):95㎝ 内幅:34㎝ チューブ径:28㎝
【重量】
総重量(バックレスト、サイストラップ含む):3.6㎏ 本体重量:3.1㎏
ポンピングについて
「Gulkha」・「Gulkha Jr.」はホワイトウォーターにおける本来の走破性能を発揮するために、ハンドポンプを使った仕上げポンピングを推奨しています。推奨圧力2-2.5PSI(ちょっと口では厳しいと思います)。
いったんインフレーションバッグで出来るだけ膨らませた後、熱くなっていればパックラフトを水で冷やしてからハンドポンプで仕上げるとよいです。
ある程度熱の残った状態で膨らませた場合は、少し乗ったら内圧の低下を感じると思います。適当なタイミングで、仕上げポンピングをするとよいです。
ハンドポンプ自体はごく小型のものをチームに一つ持っていれば十分でしょう。
(Amazonで千円ちょっとで売っている小型のポンプが280gと軽くバルブにもピッタリ)
昼に長めに休憩するときなど、日の当たるところでは熱で内圧が上昇し破裂の危険があります。そういう場合は、少し空気を抜いてください。
再出発の時には、またパックラフトを冷やして、今度はハンドポンプだけ使えばすぐに求める硬さに戻ります。
ハンドポンプは、メッシュバッグ等、すぐに出せるところに入れておくと便利です。
さてさて・・・
「冒険のために生まれたパックラフト」Gulkha、いかがだったでしょうか?
何かご質問があればお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
また、ループを増やしたいとか、Dリングに変えたいなど、ちょっとしたカスタマイズも場合により可能ですので、ご相談ください。
では、次回はGulkha・Gulkha Jr.の川下りレポートをお楽しみに!
こんにちは!
コメントありがとうございます。
このウェブサイト上部のメニューバー、shopより一通りご確認いただけます。
オプションの有無で若干値段が変わってくるので、試しにお好みの条件で確認してみてください。
なお、表示価格はすべて税込みで、割引適応前の値段となっております。
ホワイトウォーターシリーズはこちらからも確認できます。
https://bluenilegear.com/collections/white-water
よろしくお願いいたします。
こんにちは。
お値段が気になります。
教えて頂けないでしょうか。