金木戸川 HIKE & CAMP & PACKRAFT !!! ②川下り前半
「パックラフトならでは!」という活動がしたい!!
パックラフトの大きな魅力の一つが、軽量コンパクトという携行性の高さ。
今回は、そんな特徴を生かし、パックラフトならではな場所での川下りに出かけた記録の2日目、川下り前半(挫折するまで)です。
☆ 2日目 ☆
出発
焚火の前で一晩を明かし、小鳥のさえずりで朝が来ました。
今日も気持ちの良い快晴!
ラーメンで体を温めて、焚火やテントの始末、ばばっとパッキング!
さてさて、行きますよ!
これ、自分史上最高にそれっぽい恰好をしています。
普段はもう少し汚い感じです(笑)
パートナーも気合十分。
で、いきなり渡渉。
「だからぁ、浅いとこ歩けっつぅの!!」
林道へ戻ると、スタート地点のダムまでは15分程度です。
アプローチ
昨日のダムの下流側につきました。
林道から川へは、急斜面の藪漕ぎです。(人がちょっとしか見えてないですね)
どうも下は崖っぽいので慎重に高度を落とすと、平坦部がありました。護岸擁壁の上に出たようです。
川に降りられそうな場所を求めて、少しダム側へ。
ありました。階段状の岩です。
ダム施設の点検用かな?ハシゴもあって案外楽に下りられました。
ここまで、決して足元がよいアプローチではなかったですが、やはりパックラフトは軽い!
登山の時と同じようなバックパックの重さなので、自分の脚力で十分安全に注意しながら歩を進めることができました。
さあ、この岩棚で準備開始です!
荷物イン & インフレーション
今回連れてきたGulkhaはTIZIP付きなので、キャンプの道具など、川下りでは必要のない道具は一切がっさいパックラフトの中に収納しました。
TIZIPは基本的にその日のゴールまで開けないので、荷物の選別はしっかりしておきましょう。
途中で開けるとなると、0からインフレーションが必要なので非常にめんどくさいです。
さて、ドライバッグ2つにバランスよく荷物を分けて、できるだけ左右均等になるように荷物を入れていきます。
ドライバッグ(ぺらっぺらのやつ)は25L×2個を使用しています。
今回入れた荷物はドライバッグの容量の半分ちょいくらいでしょうか。
Gulkhaの船体チューブ内部には人の座るちょうど横あたりに荷物が固定できる位置にループがついています。
重量物をできるだけ中心に集め、操作性や安定性を維持するための固定位置です。
(内側のループはこんな感じ。カラビナは付属しません。)
ちなみに、こういう時に使うカラビナは「Not for climbing」の小さなもので十分。ドライバッグにフックがついている場合は、それをループにかけてもOKです。
最後に、ペラペラになったザックとマット(パートナーの分も一緒にいれました)をスターンの中に丸めて入れて、TIZIPをきっちり閉めます。
チャックの部分にゴミがかまないように気を付けましょう。
ここまでできたら、あとは普通に膨らませるだけです。
なお、川下りの途中で使う可能性のある道具や食料などは、メッシュバッグ(パートナーはドライバッグ)に収納しました。
今回、膨らませる道具としては、2人でインフレーションバッグ1つと、小型ハンドポンプ1つを分けて持ってきました。
(今回使用したハンドポンプは、INTEXダブルクイックハンドポンプS。Amazonで千円もしませんでしたが、小さくて280gと軽い上、力強いポンピングが可能で気に入っています。)
Gulkhaは、ホワイトウォーターで使用する場合、ハンドポンプによる仕上げポンピング(2.5~3PSI程度)を推奨しています。
(ゆったりとした川では、お好みの圧でOKです)
特に、こういう岩のゴロゴロしたエリアでは、操作性だけでなく、ラップ(舟が岩に張り付くこと)対策としても、舟は硬いに越したことはありません。
ここはスタート直後からいきなりクネクネコースになっているようだったので、途中でしぼまないよう、スタート前にしっかり舟を冷やしながら空気を入れて仕上げました。
(スタート後に余裕のある川なら、一度普通に膨らませて、少し乗ってちょっと冷えてしぼんでから、仕上げポンピングしてもOKです)
川下りスタート
いやー、やっと出発できます!
ドキドキ、ワクワク・・・テンションが上がります!!
林道歩きでなんとなく「全部は無理かもな」ということは頭にあったので、
「エスケープするならここまでに判断しないとな」という範囲を図面上である程度想定したものの・・・
やはり、船出のときには、まだ見ぬ景色への希望の方が勝るものですね。
背中がゾクゾクするというのか・・・
こういう感覚を味わうためにパックラフトを始めたといってもいいかもしれません。
頑張って働いて、この時をまっていたんですよぉ!!(涙)
さあさあ、スタートです!!
いやー、おかしな声が出しちゃってますね(笑)
怒涛の勢いで迫られる、OODAの連続!!(ビジネスマンか笑)
この動画、いくつかの動画をつなげていますが、実際には間にスカウティングやポーテージの時間がかなりあります。
なかなか一筋縄とはいきません。
ちなみに今回、足元はモンベルのフェルト足袋をはいてきました。
あんまりヌメリの無い沢なので、ここならラバーソールでもよかったかなと思います。
とにかく、こういう場所では何が起こるか分からないので、足元は沢登りと同じが正解ですね。
セルフベーラーが SO GOOD!
ポーテージと称して、パックラフトだけ先に落として、
舟が流される前に岩をホップ・ステップ・ジャンプと駆け下って舟に飛び乗ったり・・・
2m以上から淵にダイブしてから泳いで舟をキャッチして再乗艇したり・・・
(メガネの人はメガネ紐が要ります)
今回、「川下り」とはいえない行動時間を含め、デッキがオープンなセルフベーラー艇というGulkhaのメリットが最大限に生かされた感じがしました。
強引に飛び乗ったり、逆に緊急的に飛び降りたりするには、やっぱりセルフベーラーじゃなきゃ!
あと、もはやパックラフト関係ないけど、流されたスローバッグを追いかけているのがつらかった・・・
目ん玉ひん剥いて雄叫びを上げながら、沢中を転げ落ちてゆくかのような泳ぎ・・・誰かが見ていたら完全に奇人と思われていたでしょう・・・
荷物の固定には気を付けましょう!
(舟を置いて、消えていった私)
(やれやれ。とか言っているところ。)
いやはや・・・まぁ、とにかく、すんごい充実感です。
全身の穴から何か出てたと思います。
でも、パートナーは冷静。
一息ついたタイミングで、「これ、やばいよね。」ってことをちゃんと教えてくれました・・・
「だよね・・・」
なぜやばいのか、続きはまた次回・・・