金木戸川 HIKE & CAMP & PACKRAFT !!! ①アプローチ
「パックラフトならでは!」という活動がしたい!!
パックラフトの大きな魅力の一つが、軽量コンパクトという携行性の高さ。
そんな特徴を生かし、「パックラフトならでは!」な場所での川下りをしてみようというのが今回の計画。
普通、カヤックやダッキーを背負って、こんなところまで歩けないよね・・・という場所へも、パックラフトなら楽々(?)行けちゃいます。
そして、どうせなら、その行程が全体として楽しかったらもっといい。
ということで、川原キャンプも含む、1泊2日の計画にしてみました。
では、今回は計画~アプローチ編でやや花がないですが、しばしおつきあい下さい。
あぁ、麗しの金木戸川
今回選んだのは、神通川水系高原川支流の金木戸川。
たまたま岐阜県に行く用事もあったりなんかして。
(インスタ等では双六川としていましたが、確認したら今回下った区間は金木戸川。ゴール地点以下が双六川でした。すいません。)
実はこの川、沢登りでは結構有名で、よくガイドブックなんかにも水量豊富な美渓として紹介されています。
水量豊富とはいえ、それはあくまで「沢登りとしては」という話。
川下り的に十分な水量があるかどうかはかなり疑問です。
おそらく、少し増水している位がちょうどいいだろうと想定。
水位観測情報はかなり離れていてあまり参考にならないですが、当日の高山市神岡市街地にある西里橋水位観測所で0.7-0.75m程度。
川下りした付近は、おそらく下流の観測値に比べて、降雨に対する水位の変動が非常に敏感で、雨が降ってザザッと増えてサーっと引いていく感じだと思います。
今回の行程
初日(8/1)
(双六ダム)―徒歩3時間―(金木戸川・中ノ俣川出合い)―徒歩0.5時間―(中ノ俣川の川原)―キャンプ
※林道は中ノ俣川出合いの手前徒歩30分くらいで現在工事中。う回路は20分くらい余計にかかる感じです。
2日目
(出会いのダム下)―パックラフト1時間―(1キロ弱先)―エスケープ1時間、徒歩2時間弱―(双六ダムより上流2㎞弱)―パックラフト1時間―(双六ダム)
使用パックラフト:Gulkha(TIZIPあり)、Gulkha jr.(TIZIPなし)
☆ 初日 ☆
パッキング
双六ダムのバックウォーター脇の駐車帯に車をデポし荷物をパッキング。
(ちなみに車に自転車乗ってますが、今回は関係ないです。)
パックラフトやるなら、やっぱりカッコよくパッキングしたいですよね!
パックラフトを愛好する人たちのインスタやら何やらを見ると、みなさんいい感じでパッキングしているなぁ・・・といつも感心してしまいます。
私はというと、普通の登山の時は、まぁまぁちゃんとパッキングしているつもりですが、パックラフトの時は・・・こんな感じ・・・
いや、まったくイケてないですね~~!!
酒が邪魔なんですよ、酒が・・・
まぁ、いいんです・・・持ち前の元気で乗り切るから!
ところで、今回使ったザックはパーゴワークスのカーゴ55というもの。
パックラフト活動用に軽くて、小さくたためて、デカい荷物も適当に詰められる(笑)ザックを探したところ、BestBuyGearというアウトドア用品比較情報サイトで紹介されていたのを見て、ポチってしまいました。
なかなか自由度が高くていい感じです。
(でも、パッキングを頑張らなくなります(笑))
今回とは関係ないけど、家族で川に行くときなんかにパックラフト2艇、ライフジャケット3着ほか小物を一度に背負うこともできました。
荷物は、パックラフト一式とキャンプの荷物、酒で18㎏くらいだったと思います。相方はもっと軽かったです(怒)
ダッキーを背負っていたときは、舟だけで15㎏だったんで、これは驚異的な軽量化です!
舟が軽いので、キャンプや沢登りなど、他の要素と組み合わせることが既存の舟に比べ飛躍的に楽になりました。
このあたりが、パックラフトのもつ大きな可能性の一つであり、今後追求していきたい部分です!
ちなみにこのカーゴ55、本来のコンセプトである背負子らしく、中にフレームが入っているんですが、今回は丸めてパックラフト内に収納したかったのでフレームを抜いて使ってみました。
パッキングを工夫すれば、背負い心地は悪くなかったです。
ちょっと話が脱線しましたね。
さて行きましょう。
林道歩き
林道はぐんぐん高度を上げ、川がどんどん下へ離れていきます。
(素敵な素掘りのトンネルがいくつかあります)
地形図通りなんだけど、やはり区間の中盤はエスケープがかなり困難だとビシビシ実感します。崖の部分も多い。
そして、時々林から見える川の様子は、川と沢の中間的な様相。
感動的に美しいけど、はたして川下りにはなるのかどうか・・・、スカウティング・ポーテージのウェイトが恐ろしく高そう・・・という感じ。
巨礫がゴロゴロしていて、流れも複雑なところが多そうです。
うぐぐ・・・ふぅ~・・・
スタート地点に到着
スタート予定地点はこのダムの下流から。林道から川を覗くと、藪を抜けた後は崖になってるかも・・・
いきなり滑落しないようんい、エントリーは慎重にした方がよさそうです。
しかし、むしろ問題は下れる水量なのか・・・ということ。
まぁ・・・ギリギリかなかぁ。
とにかく、もうここまで来ちゃったし、今日はこのあとキャンプだし、色々考えるのはやめて先に進むとしよう・・・
(ダム上流もうっとりするような流れです)
というわけで、さらに歩を進め、支流の中ノ俣川沿いの林道へ。
こちらがキャンプ予定地なのは、地形図的にこっちの方がキャンプに適した川原がありそうだから。
しかし、来てみたらよさげなところは対岸にしかない・・・
というわけで、浅いところを選んで渡渉。
天気が安定していて本当によかった・・・いやほんとに・・・
パートナーは横着をして深いところから・・・まぁ、もうキャンプだからいいけどさ。
「流されんなよ!助けないからな!(笑)」
焚火・肉・酒・・・満天の星空
さぁ、やっとキャンプ地に到着しました。
まずは、明るいうちに急いで薪を集めて、テントを設営。
そこまでできたらビール解禁!
ぷは~!生き返る~!
あとは思う存分ダラダラと・・・
きらめく星空を見上げながら、ちびちびウイスキーを飲みつつ、いつの間にやら夢の中・・・
実は大変私事ですが・・・私、店長は川原のキャンプでは半分以上の確率でテントに入らず焚火の前でシュラフもかぶらず寝ちゃいます。
学生時代を過ごした北海道でも川原ではいつもそうでした(笑)
何というか、外に晒されているのが好きというか・・・一種のフェチかもしれませんね(笑)
さぁ、次回はいよいよ川下りの報告となります。
お楽しみに!
・・・といいつつ、SNSで報告した通り、下れたのはほんの一部でしたので、期待しないでください(笑)