パックラフトツーリング&セーリング in 瀬戸内 復路編
海でパックラフト&セーリングがしたい!!
タンデムツーリング艇でやってきた瀬戸内海の小さな半島。
前回ブログの往路は、おおむね順調だったものの、向かい風のためセーリングだけはかなわず。
一夜明け、2日目の復路。今度は弱いながらも追い風で、念願のパックラフトセーリングをすることができました!
静かな夜明け
夜明け前、目を覚ますと、昨夜の強風が嘘のように、すっかり穏やかな海に戻っていました。
たき火で体を温め、水平線に日が昇るのを待ちます。
(漁船など、海の生活はすでにスタートしています)
実は、ここをキャンプ地に選んだのは、湾が東向きだったためで、2人で朝日をじっくり眺めたいと思ったからなのでした。
ただ、水平線から登る朝日ではなかったです。想定外(笑)
けれど、なかなかの朝日を拝むことができました。
カメノテラーメン
朝の定番はラーメン。
今回は磯でカメノテを採取し、具として投入しました。
(いっぱいいます)
プリッとした食感とカニのような味わいで、出汁もなかなか。
高級食材として扱う国もあるそうです。
帰路、出航
食後の一休みが終わり、荷物をパッキングしたらいよいよ帰路につきます。
海や風の状況はどうでしょうか。
風はゴールの方にある程度向いていて、湾の外を見ても海は落ち着いています。
コンディションは良さそうですが少しドキドキします。
往路ではスルーした浜が見えてきました。
改めて見ると、なかなか雰囲気がいいです。
ちょっと寄り道してみることに。
また来たら今度はこっちもいいかもね。
少し、散策して再出発。
海の川??
このまま何事もなくすいすい帰るのかな~と思っていたら、直後に状況が一変!
半島の先端から側部への角付近で、往路のときには見られなかった非常に強い流れができています。
方向は進行方向と逆で、川さながらの驚くような早さです。
「ひえ~なんじゃこりゃ~!」
ずっとこれだったら半島の裏に回った方がいいかも・・・と一瞬よぎりましたが、その流れは局所的で、少しの間頑張って漕げば抜けることができました。
頑張って漕いだのもありますが、舟の直進性・スピードが物を言ったような気がします。
「なんかすごかったね・・・」「海ってこんなスピードで流れてるんだね・・・」
瀬戸内海の怖さの一端を見た気がしました。
瀬戸内海の各所では、本当に驚くような潮の流れをよく見かけますが、やはり上から眺めるのと、舟に乗って身を投じるのでは迫力が違います。
瀬戸大橋建設の際は、難しい海況に対応するため、地元の島民の知識経験が非常に重要だったと聞いています。
(島の民宿のオジサン談)
怖さもありつつ、興味深いですね。
ローカルな現象も色々勉強したら面白そうです。
でも、そっちを本気で追求しようと思ったらシーカヤックですかね(笑)
パックラフトセーリング!!
半島の側部に出たら、あとはほぼゴールに向かって一直線です。
風は弱々しくも、進行方向に対して45度程度の追い風。
角度あるけど・・・何とか・・・行けるのかな・・・??
とりあえず、セールを広げてみます。
ファサ~~
一応・・・広がりました。
が、風が弱くて安定しません。
うーん、どうしようかな・・・
風を受けないセールを持つのはストレスでしかありません。
あれ?でも、そうこう考えているうちに、だんだん風が強くなてきたような・・・
「もう一回やってみる?」
「そうだね」
バサッ!
やったーーー!
今度は風を受け止め、しっかりとセールが広がりました!
あれ?でもこれ進んでる・・・?
風が弱いこともあって、みるみる進んでいくような感じでもありません。
そこで試しに、水に手を入れてみました。
おおぉ!!
確かに流れを感じます。
風の力で、しっかり進んでいるではありませんか!
しかも、角度のある風でも時々パドルでラダーを入れてやれば、それほど回転したり曲がったりという感じでもなく、そこそこ舟を向けた方へ進んでいきます。
おそらく、舟の形状とスケグ×2が効いていると思われます。
これは気持ちいい!!
しかし、一通り盛り上がると、セールの紐を持つ手がつかれることに気が付きました。
(「腕つかれた~。代わってー。」)
さてどうしましょ。
前のパドルはもう使わなくて済みそうなので、パドルにくくってセールの位置を保持してみることに。
これで良し。あ、なんか割といい!
セーリング・・・
楽なこと以上に、風の力が推進力に変わることが楽しく、うれしく、素敵です!
(でも、やることが減って後ろの人はアクビ・・・)
後はゴールまで、のんびり話をしながら、風の力でじわじわと進んでいきました。
結果的に、セーリングした区間は、往路の半分程度の時間で進むことができました。
いやー、風向きもよかったんだろうなぁ。
パックラフトは海も楽しい!!
「パックラフトツーリング&セーリング in 瀬戸内」はいかがだったでしょうか?
今回、海でのツーリングやセーリングの面白さを知り、もっといろいろな場所や状況で試してみたいと思いました。
一方、流れのはやい潮流をパックラフトで初めて体験し、海の怖さの一端を感じました。
川と違うのは楽しさだけではありません。
フィールド特有のリスクに対して、道具や技術の限界を想定・実践・反省し、慎重に自分の行動範囲を広げる努力をしていきたいと思いました。
改めて、色々と勉強する価値のある魅力的なフィールドだなぁ、と感じました。
そうそう、釣りももうちょっとやってみたい!
ではでは今回はこのへんで~
店長